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日蓮大聖人・池田大作

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5・3「創価学会の日」記念勤行会 学会は尊き「地涌の菩薩」が雲集

1992.5.3 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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14  ″振る舞い″に仏法者の真実
 最後に、日淳上人の御振る舞いを拝したい。婦人部による聖教新聞紙上の座談会でも紹介された話である。
 学会草創のころ、猊下げいかになられる以前の日淳上人が、ある学会員の家庭の葬儀にお越しくださった。当時は社会も貧しい時代であった。その家庭も、葬儀代を出すのも大変な状況であった。同志が少しずつ出し合い、「ささやかではありますが」と、日淳上人に真心の御供養を申し上げた。
 日淳上人は、丁重にお礼を述べられ、いったんは受け取られる。しかし、お帰りの間際、遺族の方にそっとその御供養をお渡しになり、「これで、お子さんに何か買ってあげてください」と告げていかれたのである。
 私どもは、この慈愛に感動する。これこそ御本仏の御心に連なった、真の正宗僧侶のお姿ではないだろうか。″振る舞い″にこそ、その人の真実は現れる。
 しかし残念なことに、今の宗門は正反対の姿に堕落してしまった。″金欲″と″信徒蔑視べっし″にり固まった、極悪ごくあくの教団と化してしまった。悲しいことであるが、極悪とは、断じて戦う以外にない。皆さまは、「正邪」を鋭く見破り、強くまた強く、邪悪と戦い抜いていただきたい。
15  人生も広布も、限りなき戦いである。闘争である。「万年」にわたる広宣流布の道を開くために、まず本年の戦いに勝つことである。本年の勝負が、今後の勝負の天王山である。
 どうか、それぞれの立場で、「この一年」の栄光の峰を踏破していただきたい。そして、全員のスクラムで、万年にわたる勝利への前進を晴れやかに開始していただきたい。
 きょうは、あとはゆっくりとくつろいでいただきたい。素晴らしい「5・3」を、″喜びの一日″として楽しく過ごしていただきたい。
 全国の皆さまに、重ねて、心から感謝申し上げ、「また来年の五月三日に、晴れ晴れと集い合いましょう!」と念願し、記念のスピーチとしたい。ありがとう!お元気で!

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