Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

インド創価学会「2・16」記念勤行会 月氏の空に幸福の大音声

1992.2.16 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

前後
15  「霊山の一会は永遠」と確信
 あの見事なる文化祭──皆さま方の真心こもる″いざかん″の曲を戸田先生もきっと満面の笑顔で聞かれていたことと思う。戸田先生はかつてまれた。
 「君見れば わし深山みやまに遊びにし 昔ぞおもう ともに会い得て」
 (あなたを見ると、霊鷲山りょうじゅせんで共に遊んだ昔が思い出される。こうして再び共に会うことができて)
 私たちのえにしは、今世だけのものではない。久遠くおんよりの同志である。特にインドの皆さまとは不思議な縁を感ずる。私たちは法華経の霊山会りょうぜんえでの「広宣流布」という久遠の誓いを、ともに果たすために生まれた。自ら願って、それぞれの使命の舞台におどり出てきたのである。
 日淳上人が、かつて仰せのように、創価学会はまさしく「霊山りょうぜん一会いちえ儼然げんねん未散みさん」(霊山の一会厳然としていまだ散らず)の姿そのものの、崇高すうこうなる仏の集いである。
 どうか、この大切な久遠の同志と励まし合いながら、世界一仲の良いインド創価学会をつくっていただきたい。私もこれから何度も、大好きなインドの皆さまとお会いしに、訪問させていただきたい。新しい会館でお会いすることを、最大の楽しみにしている。
16  一、インドの有名な大叙事詩「ラーマーヤナ」の中に、こんな一節がある。
 「雲が慈雨をもたらし、太陽がやみをやぶり、月光が人の心をなごますように、き友は自然のうちに助けに訪れる」と。
 すなわち、天の運行のように友情の行動は自然に、また自発的になされ、友の心にうるおいを与え、明るさをもたらし、喜びを生むものである、と。
 友情の拡大が広布の拡大である。内外に多くの心通うきずなを広げていただきたい。
17  自由の理想郷へ頭を高く上げて
 貴国の詩聖・タゴールは″我が祖国がどのような理想郷を目指すべきか″について次のようにうたっている。
  心がおそれをいだかず、こうべ毅然きぜんと高くたもたれているところ
  知識が自由であるところ
  世界が狭い国家の壁でばらばらにひきかれていないところ
  言葉が真理の深みからづるところ
  たゆみない努力が完成に向かって両腕をさしのべるところ
  理性の清い流れが形骸化けいがいかした因習いんしゅうからびた砂漠の砂に吸いこまれ、道を失うことのないところ、
 そうした誇り高き「自由の天地」を目指して、心ひろびろと前進しよう。タゴールはこう呼びかけている。この詩は、先日お会いしたベンカタラマン大統領も、ご自身のスピーチで引用されていた。
 一節一節に「自由」への深い祈りの響きがある。インドには自ら「自由」を勝ち取った精神闘争の伝統がある。
 妙法こそ最も根本的にして、永遠の「自由」への源泉である。皆さまは頭を毅然と高くあげて、心おそれなく、伸び伸びと、人類の「自由の理想郷」建設へ、勇んで進んでいただきたい。
 年ごとに、希望あふれるインドである。決して、あせることなく、着実に、また確実に、悠久のガンジスの流れのごとく、一千年先、二千年先を見つめて、堂々と進んでいただきたい。
 大切な同志である皆さまの、ご幸福とご健康とご長寿をお祈り申し上げ、記念の集いを終わりたい。本当にお世話になりました。また、お会いしましょう!

1
15