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日蓮大聖人・池田大作

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本部幹部会、品川・目黒文化音楽祭 声は力! 民衆の叫びが正法を未来へ

1991.11.23 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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18  中国の大河・黄河のごとく、この正法流布の流れは、とどまることがない。悠々と、大山脈を越え、大平原を渡り、時に大きく迂回うかいし、時に、まっしぐらに進み、常に己の軌道を堂々と描いていく。
 大河であるほど、変化も大きい。定規で引いたように、まっすぐに進むのは、コンクリートで固めた用水路かなにかであろう。大河であるゆえに、変化を楽しみ、途中の多様な景観を味わい、より多くの人々をうるおしながら、時とともに豊かに、時とともに深く、大きく、水かさを増していく。ここに、広布と人生の、真に「偉大な旅路」があるのではないだろうか。
 何があろうと、仏子は困らない。止まることもない。何より、根本の「信心」という魂の世界は、いかなる権威・権力もおかせないからだ。他の人為的な機構上の問題は枝葉であり、変化が当然である。やがて、すべて「これでよし」という最高の結果になることは間違いない。
 どうか一切、安心して、「御本尊根本」「御書根本」の正道を私とともに歩み抜いていただきたい。
19  学会の「広布大願」は永遠
 私が『撰時抄講義』を発刊した折(昭和三十九年十一月)、日達上人は「序」を寄せてくださった。そのなかで、次のように述べられている。
 「日蓮大聖人は末法の本仏として、『今まさしくの時なり、決定けつじょうして大乗を説く』(法華経方便品の文)、このために撰時抄を御書きになり、南無妙法蓮華経を宣説せんぜつせられたのであります。
 しかるに、今日の仏教徒は、いまだに時を解せず、しかも正法誹謗ひぼう徒党ととうをなしている観があります。
 かかる時期に、池田先生は、世界の人々に謗法ほうぼう撰捨せんしゃ(えらび捨てること)し正法の南無妙法蓮華経を撰取せんしゅ(えらび取ること)せしむるため、進んで本撰時抄講義を出版せられたことを、私は深く感謝するのであります。
 要するに、池田先生は、久遠元初くおんがんじょ本因妙ほんにんみょうの南無妙法蓮華経を、今の時に広宣流布せしめようとする念願のほか、なにもないのであります」と。
 日達上人は、本当に丁寧なお言葉づかいで、どこまでも「法」を基準にされている。世界に妙法をひろめている学会の「大願」と「行動」を心からたたえてくださった。
 今も昔も、私の、そして創価学会の「広布大願」は、いささかも変わらない。いな、迫害にあえばあうほど、何ものにも縛られず、これまでの何倍、何十倍の知恵と力で、世界広宣流布に進んでいく。今こそ、その″時″である。
 私どもは、朗らかに、仲良く、また正義の信念を深くもって、堂々たる確信で「道」を開いてまいりたい。
 ちっぽけな悪の策動など、高みから見下ろし、笑い飛ばしながら、大聖人の仰せ通りの「偉大なる信仰者」として、「偉大なる人生」を歩みゆかれんことを念願し、スピーチを結びたい。
 きょうは、素晴らしい歌声をありがとう!衛星中継でご覧の全国の皆さまも長時間、本当にご苦労さま!

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