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日蓮大聖人・池田大作

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本部幹部会、品川・目黒文化音楽祭 声は力! 民衆の叫びが正法を未来へ

1991.11.23 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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17  「妙法の力用」に生き詰まりはない
 大聖人は、こう仰せである。
 「凡夫にてをはせし時・不妄語戒を持ちて・まなこかれ・かわをはがれ・ししむらをやぶられ・血をはれ骨れ・子を殺され・うばわれなんどせしかども・無量劫が間・一度もそら事なくして其の功に依りて仏となり給いて候が・無一不成仏と申して南無妙法蓮華経を只一度申せる人・一人として仏にならざるはなしと・かせ給いて候
 ──(釈尊が)凡夫であられた時、「妄語を言わない戒」を持って、眼を抜かれ、皮をはがれ、肉を破られ、血を吸われ、骨は枯れ細り、子供を殺され、妻を奪われなどしたけれども、無量劫の間(計り知れないほど長い間)、一度もうそがなく、その功徳によって仏になられたのであるが、(その釈尊が)「一人として成仏しない者はない」と経文(法華経方便品)にあるように、「南無妙法蓮華経をただ一度でも唱える人は、一人として仏にならないものはない」と説かれているのである──と。
 「うそ」を言わないのが仏様であると仰せである。「うそつき」は絶対に仏ではないということである。
 その、うそを言われない釈尊が、「題目をただ一遍でも唱えた人は、必ず仏になる」と仰せである。何より御本仏・日蓮大聖人がそう断言しておられる。それほど、妙法の力は広大無辺なのである。
 いわんや、日々、妙法を唱え、長年にわたって広宣流布に励んできた仏子ぶっしが、成仏できないはずがない。御本仏の大慈悲の仰せと、悪侶の脅しとは、まさに正反対である。
 「一遍の唱題に無量の功徳」がある。ゆえに「信心」ある限り、真の仏子には永遠に行き詰まりはない。自在であり、自由であり、広々とした「知恵の道」「大福徳の道」が、時に応じて、限りなく開けてくる。
18  中国の大河・黄河のごとく、この正法流布の流れは、とどまることがない。悠々と、大山脈を越え、大平原を渡り、時に大きく迂回うかいし、時に、まっしぐらに進み、常に己の軌道を堂々と描いていく。
 大河であるほど、変化も大きい。定規で引いたように、まっすぐに進むのは、コンクリートで固めた用水路かなにかであろう。大河であるゆえに、変化を楽しみ、途中の多様な景観を味わい、より多くの人々をうるおしながら、時とともに豊かに、時とともに深く、大きく、水かさを増していく。ここに、広布と人生の、真に「偉大な旅路」があるのではないだろうか。
 何があろうと、仏子は困らない。止まることもない。何より、根本の「信心」という魂の世界は、いかなる権威・権力もおかせないからだ。他の人為的な機構上の問題は枝葉であり、変化が当然である。やがて、すべて「これでよし」という最高の結果になることは間違いない。
 どうか一切、安心して、「御本尊根本」「御書根本」の正道を私とともに歩み抜いていただきたい。
19  学会の「広布大願」は永遠
 私が『撰時抄講義』を発刊した折(昭和三十九年十一月)、日達上人は「序」を寄せてくださった。そのなかで、次のように述べられている。
 「日蓮大聖人は末法の本仏として、『今まさしくの時なり、決定けつじょうして大乗を説く』(法華経方便品の文)、このために撰時抄を御書きになり、南無妙法蓮華経を宣説せんぜつせられたのであります。
 しかるに、今日の仏教徒は、いまだに時を解せず、しかも正法誹謗ひぼう徒党ととうをなしている観があります。
 かかる時期に、池田先生は、世界の人々に謗法ほうぼう撰捨せんしゃ(えらび捨てること)し正法の南無妙法蓮華経を撰取せんしゅ(えらび取ること)せしむるため、進んで本撰時抄講義を出版せられたことを、私は深く感謝するのであります。
 要するに、池田先生は、久遠元初くおんがんじょ本因妙ほんにんみょうの南無妙法蓮華経を、今の時に広宣流布せしめようとする念願のほか、なにもないのであります」と。
 日達上人は、本当に丁寧なお言葉づかいで、どこまでも「法」を基準にされている。世界に妙法をひろめている学会の「大願」と「行動」を心からたたえてくださった。
 今も昔も、私の、そして創価学会の「広布大願」は、いささかも変わらない。いな、迫害にあえばあうほど、何ものにも縛られず、これまでの何倍、何十倍の知恵と力で、世界広宣流布に進んでいく。今こそ、その″時″である。
 私どもは、朗らかに、仲良く、また正義の信念を深くもって、堂々たる確信で「道」を開いてまいりたい。
 ちっぽけな悪の策動など、高みから見下ろし、笑い飛ばしながら、大聖人の仰せ通りの「偉大なる信仰者」として、「偉大なる人生」を歩みゆかれんことを念願し、スピーチを結びたい。
 きょうは、素晴らしい歌声をありがとう!衛星中継でご覧の全国の皆さまも長時間、本当にご苦労さま!

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