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日蓮大聖人・池田大作

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「創立の日」記念SGI代表勤行会 世界広布の正道は「御本尊根本」「御書根本」

1991.11.18 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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22  愛・慈悲・共存が人類の指標
 ラダクリシュナン博士は講演の終了後、次のようにも語っておられたという。
 「非暴力の概念は、決して新しいものではなく、人間にとって、より自然な発想であり、むしろ暴力のほうが、その時々の社会的条件に影響されるものである。
 歴史的には昔の仏教、ジャイナ教の中に非暴力の概念が含まれている。サンスクリット語の『アヒンサー』は単なる『非暴力』ではなく、『人間の徳』として位置づけられるものである」
 「アヒンサーを初めて人間の生き方、行動の規範きはんとして定義づけたのは仏陀ぶっだである」「ガンジーは、この仏陀のメッセージに基づいて政治的な実践を行った」と。
 また「ガンジー自身は、この政治的な実践の成果をみることができたが、その死後は、非暴力主義は衰えてしまっており、その意味では、(非暴力の)新しい概念を構成し、運動を創っていかなければならない」と指摘されていた。
 そして「ガンジーの運動とSGIの運動には、共通性を強く感じる。この点については、学問の対象としても興味深い」とされ、さらに「共産主義もキリスト教、イスラム教も弱体化し、宗教・思想の人間に対する影響力が弱まっていると思う。伝統的な宗教概念が崩壊し、新しい宗教概念が登場しつつある」と、世界の変化を強調しておられた。
 また博士は、東洋哲学研究所の設立という学会の「勇気ある一歩」は、「仏陀の偉大な教えを受け継ぐものである」とされ、「仏陀の説く『愛』と『慈悲』と『共存』の三つは、人類の究極的な理想実現への指標である。それは、SGIが推進してこられた、『人々の願いにかなう教育システム』によってのみ、実現しうるものである」と述べておられた。
 このように、今、世界の識者・リーダーが私どもの運動こそ「調和の二十一世紀」を開くものとして熱い期待を寄せているのである。
23  これをもって、きょうの″講義″の「ラスト・ワード(最後の言葉)」とします。本当にご苦労さまでした。
 どうか、皆さまは、朗らかに、また朗らかに、我が人生をエンジョイし、勝ち抜いていただきたい。そして、だれよりも幸せになっていただきたい。そのために、私も、一生懸命お題目を送ります。全魂込めて応援します。
 きょうは晴れの「創立の日」、本当におめでとう!サンキュー・ソー・マッチ!

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