Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第2東京文化音楽祭・総会 民衆の声に応えるのが真の宗教

1991.11.4 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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11  仏法破壊の者とは断じて戦う
 ともあれ、仏法破壊の者とは断じて戦い抜く。いつわり親しんではならない。それでは、かえって″敵″となる。妥協してはならない。はっきり言ってあげることが仏法の慈悲にかなう実践であり、相手を守ることになる。私どもの行動こそ、本来の日蓮大聖人の仏法を守り抜く、真の″外護げご″なのである。
 さらに続けて、大聖人は仰せである。
 「日蓮は日本国の諸人にしうし主師父母なり一切天台宗の人は彼等が大怨敵なり「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親」等云云」──日蓮は日本国の諸々の人々にとって主であり、師であり、親である。一切、天台宗の人は、彼らの大怨敵である。「彼のために悪を除くのは、すなわちこれ彼の親である」と。(その親のごとく振る舞われているのは日蓮大聖人以外にない)──。
 大聖人が、主師親三徳具備ぐびの末法の御本仏であられることを御宣言あそばされた、まことに重要な一節である。さらに、その大慈悲の御心から、天台宗をはじめとする仏敵を呵責かしゃくされていることを示されている。
 「無道心の者生死をはなるる事はなきなり、教主釈尊の一切の外道に大悪人と罵詈せられさせ給い天台大師の南北・並びに得一に三寸の舌もつて五尺の身をつと伝教大師の南京の諸人に「最澄未だ唐都を見ず」等といはれさせ給いし皆法華経のゆへなればはぢならず愚人にほめられたるは第一のはぢなり
 ──道心(信心)のない者は、生死(の苦悩)から離れることはできない。教主釈尊は、一切の外道から大悪人であると、ののしられた。天台大師は、南三北七の十派から怨嫉され、日本の法相宗の僧・得一からも、「(天台は)三寸に足らない舌をもって(仏説を誹謗し)五尺の仏身を断つものである」と中傷された。また伝教大師も、南京(南都<奈良>)の六宗の人々から「最澄は、いまだ唐の都を見ていない(だから大したことはない)」と悪口を言われた。これらは皆、法華経のゆえであるから、まったく恥ではない。(それよりも)愚人にほめられることこそ第一の恥である──と。
 妙法ゆえの大難は、むしろ「最高の誉れ」である。愚人にほめられることこそ、最大の恥ではないか──。これが御本仏の教えであり、永遠の「学会精神」である。
12  流罪は「大いに悦ばし」との御境界を仰ぎ
 「日蓮が御勘気を・かほれば天台・真言の法師等・悦ばしくや・をもうらんかつはむざん無慚なり・かつはきくわいなり
 ──日蓮が幕府の御勘気をこうむった(流罪になった)ので、天台・真言の法師等は喜ばしく思っているであろう。(その心は)実に恥を知らぬものであり、奇怪きかいなことである──。
 正義ゆえの難をみて、喜び笑っているとは──何と卑しく、ゆがんだ、仏法の精神と正反対の心であろうか。
 「夫れ釈尊は娑婆に入り羅什は秦に入り伝教は尸那に入り提婆師子は身をすつ薬王は臂をやく上宮は手の皮をはぐ釈迦菩薩は肉をうる楽法ぎょうぼうは骨を筆とす、天台の云く「適時而已」等云云、仏法は時によるべし日蓮が流罪は今生の小苦なれば・なげかしからず、後生には大楽を・うくべければ大に悦ばし
 ──(法華経を弘めるために)釈尊は娑婆世界に応誕おうたんし、鳩摩羅什くまらじゅうは中国に入り、伝教は中国に渡った。また提婆菩薩や師子尊者は(正法のために)身を捨て、薬王菩薩は、ひじを焼いた。上宮太子(聖徳太子)は手の皮をはいで経を写し、釈菩薩は自らの肉を売って供養し、楽法梵志ぎょうぼうぼんじは骨を筆として仏の教えを書きとどめた。これらのことを、天台は「時にかなうのみ」と説いている。仏法は時によるべきである。日蓮が(時にかなって、謗法を責め)流罪されていることは、今生の小苦であるから少しも嘆かわしいことではない。後生には大楽を受けるのであるから、大いに喜ばしいのである──。
 大聖人は、このように「開目抄」を結ばれている。「おおいに悦ばし」──流罪の大難を悠然と見下ろされた、何と澄みきった崇高な御心境であられることか。
 「仏法は時によるべし」と。大聖人につらなる私どもの現在の行動も、まさに「時にかなった」実践なのである。ゆえに大功徳がある。また、それは「三世永遠の大楽」を開く正義の法戦なのである。
13  ともあれ、「第二東京」は、今後ますます大切な「使命の天地」と輝いていくにちがいない。私も、この地の発展のために、一段と力を入れていく。
 「何が二十三区だ!」、また「何が関西だ!」──と意気軒高な人がいたが、堂々たる「日本一」の前進を祈りたい。
 ″難攻不落の第二東京″、武蔵野の大空に「勇気」と「和楽」と「団結」の旗ひるがえる第二東京の建設を、重ねてお願いしたい。
 きょうは本当にありがとう。また何度も何度も、お会いしましょう!

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