Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第四十五回本部幹部会 「人間共和の永遠の都」を世界に

1991.8.24 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

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15  日達上人「小樽問答は学会の大勝」
 この北海道で刻まれた、学会による正義の法戦「小樽問答」(昭和三十年〈一九五五年〉三月十一日)。――小樽は、この札幌の隣。小樽の皆さまも、きょうこの会合の模様を聞いてくださっていることと思う。
 この歴史的な法論について、日達上人はこう述べられている。
 「私は当時、はからずも、この問答の聴衆のひとりとなることができて、今でも、あの時の情景がありありと目に浮かんでくるのである。
 思えば、この小樽問答は、昔、驕りたかぶった武田勝頼の大軍を織田信長が深謀をめぐらせた行動によって破った長篠の合戦のような感じがする。長篠合戦の後、数年にして、武田氏が滅亡したごとく、小樽問答の後、年一年と身延派の衰退がいちじるしいのである。
 当時、創価学会の青年たちが慎重に事を運んでいったのに、身延派の人々は学会を侮り、身延から所謂学者ふたりをかんたんに連れてきて対論したのである。
 ついに学会の大勝に帰し、身延派は完膚なきまでに敗れたのである」(『小樽問答誌』)と。
 日達上人は「学会の大勝」と。その言葉のとおり、この法戦で戦ったのは学会である。学会の戦いによって、身延派を衰亡に追いやり、日興上人の正義を天下に知らしめた。
 この一点だけでも、どれほど学会が称讃されるべきか、計り知れない(拍手)。いわんや世界に「法」を弘めた。それを、自分たちの勝手な都合と欲望に奴隷のごとく従わせようとし、意のままにならないと見ると、とたんに「謗法」呼ばわりするのでは――日蓮大聖人、日興上人がどれほどお嘆きであろうか。(拍手)
 残念なことであるが、「正法」を守り、「清流」を守りぬくためには、どうしても妥協することはできない。大聖人の門下である限り、悪とは戦わざるをえない。(拍手)
16  日達上人は、続いてこう述べられている。
 「小樽問答の緒戦において、当時の池田渉外部長、今の二代会長が、学会側の司会者として爆弾演説をしているのである。この演説がまことに重大なる役割りになったのである。
 この演説は時間にして数分ではあったが、身延派の心胆を寒からしめ、味方の意気を高揚したのである」(同前)――。
 戦いは緒戦で決まる。小樽問答も、初めのわずか数分で勝敗が大きく動いた。何の戦いであれ、大切な″最初の一撃″のチャンスを逃してはならない。
 家庭でいえば、ご主人に浴びせる、奥さまの痛烈な一言。ピシッとした切れ味の良さ(笑い)。″悪への一撃″も、まさにあのような鋭さで加えればよいのである。(爆笑)
 いったんご婦人を怒らせたら、だれもかなわない(笑い)。次から次へと、どこからあんな知恵がわいてくるのか(爆笑)――その点、壮年は婦人から、″言論戦″を見習うべきであろう。ご婦人のほうでは、疲れた壮年を(笑い)できるだけあたたかく″善導″してあげていただきたい。(拍手)
 また、ついでに申し上げると、陰湿な″夫婦げんか″は、子どものためにもよくない。子どもは敏感である。知らないような顔をしていても、じつによく覚えているものである。どちらが悪いかも、ちゃんと見抜いている。
 私自身も子どものころ、父と母がけんかをしたことがあった。たまたま友達が来ており、本当に嫌な思いをしたことを、今も覚えている。
 ″夫婦げんか″の原因は、多くの場合、お父さんの側にあるかもしれない(笑い)。しかし、その場合でも、お母さんも少々″言いすぎる″(爆笑)。″敵″を追いつめる一歩手前で(爆笑)、やめておいてはどうかと思う。″話し合いの時代″なのだから。(笑い、拍手)
 悪と戦う時は遠慮なく、しかし家庭は和やかに――こうあっていただきたい。(拍手)
17  晴ればれと悔いなき前進を
 ともあれ、私は本日で入信四十四年。大聖人の門下として、戸田先生の弟子として、御書の仰せのとおり、大法弘通のために、難を一身に受けながら戦ってきた。その法戦に、一点の悔いもない。心は青空のごとく晴れわたっている。これからも皆さまとともに、さらに晴ればれと進んでいきたい。(拍手)
 さて、本日も、各地に多くの方々が集っておられる。
 夕張、空知、オホーツク、稚内、根室、後志の皆さま、本当にご苦労さまです! また青森県総会、おめでとう! 十和田にも、できれば明年、うかがいたい。岩手の皆さま、墓園建設の決定、おめでとうございます。
 東京の江戸川区の皆さま、″日本一″の前進、おめでとう! 神奈川の横須賀、藤沢、川崎の皆さま、静岡の伊東、富士宮の皆さま、お元気で!
 また兵庫の皆さま、三官に日本一、世界一の文化会館の誕生、おめでとう!(拍手)。きょう、全関西の県長、県婦人部長も参加して、盛大に開館式が行われているとうかがった。心から祝福申し上げる。徳島、愛媛の皆さま、またうかがいます!
 さらに、本日、初めて衛星中継がスタートした、第二岩手県の三会館(花巻平和会館、北上会館、大船渡会館)、大分県の竹田会館はじめ、各会館にお集まりの皆さま、ご苦労さまです!
 そのほか全国の皆さまの幸福を、心からお祈りして、本日のスピーチとさせていただきます。長時間、本当にありがとう! お元気で!
 (北海道講堂)

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