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日蓮大聖人・池田大作

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第四十三回本部幹部会 仏法は人類の宝、われらは世界が舞台

1991.6.1 スピーチ(1991.4〜)(池田大作全集第77巻)

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23  日達上人「信者の集団を破壊するのは五逆罪」
 さて、日寛上人は、次のように述べられている。
 「他宗の僧は当宗の俗に劣れり、何んとなれば事相の髪を剃ると雖も未だ内心の髪を剃らず、内心の髪とは謗法の黒心也。是の故に却つて俗也。豊劣に非ず耶」(「法衣供養談義」富要三巻)
 ――他宗の僧は、当宗の俗(在家の信徒)に劣っている。なぜなら、格好は髪を剃ってはいるが、まだ内心の髪を剃っていない。内心の髪とは、謗法の黒い心である。このために、かえって俗である。ゆえに、正宗の信徒に劣っているではないか――。
 「当宗の俗は他宗の僧に勝れたり、何となれば事相の髪を剃らずと雖も已に内心の髪を剃る、法華経誹謗の黒心無きが故也、是の故に却て僧なり」(同前)
 ――正宗の信徒は、他宗の僧より、すぐれている。なぜなら格好は髪を剃ってはいないが、すでに内心の髪を剃っている。それは、法華経誹謗の黒い心がないからである。このために、俗でありながらかえって僧なのである――と。
 この日寛上人のご指南について、日達上人はこう述べられている。
 「皆様方は他宗の僧侶よりも、ずっと勝れておる。他宗の僧侶は皆法華経の信者より劣っておる。なんとなれば、髪を剃って行体を整えておるけれども、心が謗法である。黒心である。みんな法華経の信者は、たとえ姿は俗であっても、心が南無妙法蓮華経の法華経を信ずるが故に立派である。成仏の心をもっておる、故に、これは謗法の黒心をもっているところの僧よりも勝れておると、こうお説きになっております」
 「末法になれば、僧も俗も皆同じなんです。われわれが僧として威張っていることはない、皆さんだって俗として悲観することはない。僧も俗も一致、僧俗一致というのは、そこにあるんでありまして、先程の貴方方が他宗の僧侶より勝れておると仰せになっておる日寛上人、そのために自分はもう凡くらで困ると仰せになっているくらいでございます」(昭和三十八年七月。『日達上人全集』)
24  さらに日達上人は「今我々が妙法蓮華経をのちに伝える。その伝える人が僧である。我々はもちろん僧である。あなたがたも僧である。その内に入るわけなんだ。みんな法を伝えるんだから、法を伝えるという名義の上からは、僧俗というものを分けることができない。だから皆さまのこの集団を和合僧という。(中略)これを破壊する人は五逆罪の重罪である。悪人である。謗法者である。破和合僧といいまして。だから我々衣を着ているものは直接仏にお使いしておる。直接御本尊様にお使いしているけれども、そればかりではない。大きな意味から言えば、信者みんなともに僧であるということを忘れないでいただきたい」(昭和五十一年二月。同前)とも示されている。
 信徒の集団は「和合僧」であり、これを破壊するのは五逆罪であると、断言しておられる。(拍手)
 ともあれ、御本尊根本に、「みずからの信心」と「みずからの修行」によって仏になる。他の力によるというのは誤れる宗教の考え方である。私どもは、どこまでも、この「正しき信行」を貫いてまいりたい。(拍手)
25  梅雨に向かう時節でもある。自身のため、広布のために、いよいよ″健康第一″で、また心身ともに″若々しく″前進していただきたい。いやまして「希望の人」「勇気の人」「朗らかな人」に、と心から念願し、私のスピーチを結びたい。(拍手)
 なお今後は、ヨーロッパ訪問の予定が決まっている。今年はヨーロッパ広布三十周年。さまざまな記念行事が行われることになっており、各国のメンバーも心待ちにしてくださっている。
 私も、いよいよ、堂々たる世界広布の新たな歴史を開く決心でまいります(拍手)。どうか留守中は、秋谷会長を中心に、日本をよろしくお願いします。(創価国際友好会館)

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