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日蓮大聖人・池田大作

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「3・16」記念全国青年部幹部会・第六… 創立七十周年を諸君の「凱旋行進曲」で飾れ

1991.3.12 スピーチ(1991.1〜)(池田大作全集第76巻)

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16  大胆不敵たれ!荒波も勇者には痛快
 先日、ポルトガルのゴウヴェイア駐日大使と東京でお会いした。初めての出会いであったが、私がポルトガル領であるマカオを初訪問(一月三十日)することも、よくご存じであった。
 その折、「大航海時代」のロマンをうたったポルトガルの大詩人カモンイス(一五二四年または二五年〜八〇年)のことを私は語った。(マカオにはカモンイスゆかりの公園もある)
 最後に、「広布」と「人生」の大航海に進みゆく若き諸君に、彼の詩の一節を贈りたい。
  すでに船は用意されている。いかなる
  恐怖も青春の意気をはばまない。
  なぜなら海陸のつわものどもが
  世の果てまで同行のつもりだから。
   (『ウズ・ルジアダス』小林英夫・池上容夫・岡村多希子訳、岩波書店)
 彼は船出の心意気を、こううたう。ひとたび決めた信念である。ともに行こうと誓った同志である。ゆえに逡巡はない。恐れもない。この意気で、ポルトガル人は大洋の荒海を越え、かの「大航海時代」を築いていった。これは、不撓不屈の「学会精神」に通ずる。青年部の諸君もこの意気で、信じるに足るわが″つわもの″の同志とともに、″民衆の大海原″を進んでいただきたい。
 カモンイスは叫ぶ。
  かれらは大胆不敵にも陸地の
  苦難をしのぶだけではあきたらず
  荒海の冒険に乗りだすのだ。
   (同前)
17  ″大胆不敵″――これこそ青年の特権である。開拓者の魂である。臆病であってはならない。弱気な神経質なだけの若者であっては、大事は成せない。より大きな困難を、みずから求める。その心ありてこそ「青年」である。
 「世界広布」という大海原の向こうには、数限りない民衆が、多様な文化が、「妙法」を待っている。「わづかの小島」で汲々としていてはつまらない。
 後継の若き同志よ、大胆不敵な魂で、嵐の海も痛快に越え、千年先、万年先への新しき「創価の道」「友情の道」を、私とともに進んでいただきたい、と念願し、本日のスピーチとしたい。(拍手)
 なお「3・16」を記念し、三月十六日付の「聖教新聞」に寄稿する予定である。
 諸君のご健康、ご長寿、ご活躍を、また幸福と無事故を、毎日ご祈念しています。どうかお元気で。きょうは本当におめでとう。
 (中部記念講堂)

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