Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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静岡県最高協議会 世界は「新しい人間」を待望

1990.12.3 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

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16  大聖人はまた「一切衆生の異の苦を受くるはことごとく是れ日蓮一人の苦なるべし」――あらゆる人々の種々さまざまな苦しみは、すべて日蓮ただ一人の苦しみでもある――と仰せになっている。
 御本仏の大慈大悲に、″差別″や″境界″などない、平和と安穏の楽土を実現するため、大聖人は、全人類の苦悩のことごとくを一身に受けようと仰せである。あたかも中天に輝く太陽のように、慈悲の光であまねく大地を照らしていく――それが大聖人の仏法なのである。
 その大聖人のお心を拝して、慈しみの光で人々を大きくつつみ、育みゆく慈愛の人こそ、仏法者の姿といえよう。
 日達上人は、次のように教示されている。
 「いま末法においては、大聖人様の説かれるお題目は法華経の心であります。その法華経の心であり、また法華経のかなめでもあるお題目を信心し、そして御本尊に向かい奉ってお題目を唱えることによって、あらゆる謗法の罪が消えるのであります。我々は人間でありますから嫉妬の心もあれば瞋恚の心もあります。あるいはいろいろと悪いことも心に起こります。それらの心がみなこの信心によって消滅せられて、そして成仏するのであるということを説かれておるのであります」(昭和五十四年六月。『日達上人全集』)
 私どもは皆、仏子である。皆、広宣流布という未聞の聖業を成し遂げゆく同志である。だれが偉いのでもない。だれが上で、だれが下というのでもない。皆が等しく汗を流し、皆が等しく守り合い、支え合うなかで広布を建設してきた。また、今後ともそうあらねばならない。
17  さて、この静岡県最高協議会で発表されたように、明年、第一回の「静岡合唱音楽祭」が開催される。さらに音楽祭のテーマも「創価の天地に歓喜の静岡」に決まったとうかがった。希望に満ちた歓喜の歌声が、静岡広布の新時代の幕開けを告げる、大成功の音楽祭となりゆくことをお祈りしたい。(拍手)
 本年も、はや師走となった。何かと気ぜわしい年の瀬である。交通事故や病気等にも十分注意しながら、お元気でお過ごしください。そして、どうか良いお正月を、最高の新年をお迎えください、と申し上げ、本日のスピーチとさせていただく。
 (東海研修センター)

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