Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第十一回SGI総会 正法の大光を世界に

1990.2.17 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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7  哲学なき時代照らす仏法の慈光
 ジェファソンは一八二六年七月四日、奇しくも「独立宣言」五十周年のその日に、八十三歳で生涯を終えた。牧口常三郎初代会長が、ちょうど学会創立の記念日に亡くなられた歴史を思い起こさせる史実である。
 死の十日ほど前、ジェファソンは独立五十周年の祝典に招待されたお礼の手紙の中で、こんな心情をつづっている。
 それは、独立宣言が、のろしとなって、世界のいたるところで民衆を呼び覚ましていくように、そして、民衆が無知と迷信の鎖を断ち切って、自由と平和を勝ち取っていくように、独立宣言がその大いなる励ましとなるように、との思いであった。(前掲書参照)
 以来百六十年余。今、世界で動き始めた「民衆の世紀」への潮流を見れば、ジェファソンは「われ勝てり」と、にっこり笑みを浮かべるだろうと、私は思う。
8  理念の面からいえば「独立宣言」の思想は、今や世界に広宣流布されたといえよう。
 今は、その精神を根底で支え、また完璧に実現していくための、より深く、より確かな哲学の台頭が求められているのである。世界の状況は、いよいよ精神の空白という課題が深刻になってきている。本源的な「自由」「幸福」「平等」への新しき哲学が求められている。
 刻々と変化し、変転する人類社会。その激動のなかにあって、人々は「正法」という太陽の慈光を渇仰し始めた。その″新しい時代″の″新しい舞台″の主役こそ、皆さま方なのである。(拍手)
 私は、皆さま方のご多幸と、ご健康、ご活躍を日夜、真剣に祈っている。
 使命の天地はそれぞれであるが、広宣流布に生きゆく大切な大切な仏子の皆さまである。どうか仲良く、また仲良く、よき国民、よき市民、そして、よき社会人として進んでいっていただきたい。
 最後に、今日お会いできなかった各国のわが同志の皆さまに″くれぐれもよろしく、どうかお元気で″と申し上げ、私のスピーチを終わらせていただく。
 (アメリカSGI世界平和池田講堂)

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