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日蓮大聖人・池田大作

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スウェーデン文化会館がオープン ″仏法カレッジ″の優等生に

1989.6.3 スピーチ(1988.11〜)(池田大作全集第72巻)

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7  御書に「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」と仰せである。
 御本尊に、南無妙法蓮華経の題目を唱えていくところに、最高の幸福境涯が開かれていくとの御文である。これ以上の楽しく、充実した生命、人生はない。
 人生模様は、苦楽の糸で織りなされている。豊かな財産があっても病気で苦しんでいる人もいる。健康に恵まれていても、家庭的に不幸な人もいる。人それぞれ、自分ではどうしようもない苦しみや宿命をもっている。
 また、人生には無常の風が吹く。楽しみが永遠に続くわけではない。たとえば行楽に遊んでも、帰路につけば疲れと空しさが広がることも多い。楽しかった結婚も、時とともにいさかいが芽ばえ、離婚という破局もある。一切は変化し、無常の風をさけることはできない。
 その変化と無常のなかに、力強くきいずる泉のごとく、常住の遊楽の境涯を開いていけるのが妙法である。
 また、「スウェーデン」という一語には、国王をはじめ全国民も、あらゆる建物も、一切の湖や町も、スウェーデンのすべてが含まれている。
 と同様に「南無妙法蓮華経」の題目は万法の体であり、一切の法則、学問、経教が包含されている。題目を唱えることによって、万般に通じゆく自在の境涯を「不求自得ふぐじとく」、求めずして自ら得ることができるのである。
 あとは強盛な信心を貫いていけばよい。必ず成仏という永遠に崩れない絶対的幸福を築いていくことができる。したがって、どのような苦しみや困難があっても、題目だけは、唱え続けていっていただきたい。
8  ところで、スウェーデンでは「六月六日」が一九一六年以来「国旗の日」として祝われており、一九八三年には正式に「ナショナルデー」(建国記念日)となっているとうかがった。
 この「六月六日」は、奇(く)しくも創価学会の初代会長である牧口先生の誕生日であり、本年で生誕百十八年を迎える。
 スウェーデンでは、一五二三年に建国の父といわれるグスタフ・バーサ王が王位についた日にあたる。私は明後日、グスタフ国王を表敬する予定であり、その折には国家にとり、また王家にとって最も大切なこの日を心から祝福申し上げ、礼を尽くしてまいりたい。
 最後に、きょうお集まりの方々全員が、この「成仏」と「人生の幸福」への″仏法カレッジ″の優等生となっていただきたい。また、スウェーデンの歴史の先駆者として名を残していただきたいと念願し、「タック(ありがとう)、タック、タック」と申し上げて、本日の″開講式″の講義と開館記念のスピーチを終わりたい。

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