Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第五回本部幹部会 壮大なる民衆の大河

1988.5.22 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

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20  さらに日淳上人は、この一文を次のように結んでおられる。
 「て此れから先の聖寿(大聖人が立宗宣言をされた三十二歳)には尚三四の間があるが、幾何いくらか智解ちげでも得ることができるかどうかあやしいものである。唯各位の御指教と御声援とによって到於彼岸とうおひがん(彼岸にいたる)したいものである。く蝙蝠法門に落入らずして仏知見を一分でも体得できたらば幸甚こうじんである」
 ――自分は未熟ではあるが、ともかくまだ若い。どこまで体得できるか分からないが、じっくり本気になって修行し、力をつけていこう――。このような上人の「心意気」が拝されてならない。
 そして「各位の御指教と御声援」との御言葉にあふれている、周囲の人々に対する謙虚な姿勢――。上人の御言葉を拝するにつけても、若くして偉ぶり、傲慢ごうまんであっては、本物のリーダーに育つことはできないことを痛感する。
 ともあれ、若き日蓮に三位房の転落の姿をかみしめながら、尊い仏子をどのように導くかを考え、自らの使命と責任を深く自覚された日淳上人の姿がここにある。
 どうか、青年部の諸君もまた、こうした自覚で広布に前進されんことを念願する。本日はかなり長時間の会合となったことでもあり、次の全国青年部幹部会でさらに話を続けさせていただきたいことを申し上げ、私のスピーチとさせていただく。

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