Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回関西代表幹部会 大法弘通の人に永遠の誉れ

1988.3.21 スピーチ(1988.1〜)(池田大作全集第70巻)

前後
18  また、かつて日達上人は学会の青年部に対し、次のように話された。
 「この青年部全体、いな創価学会全体が、金剛宝器戒こんごうほうきかいを持っておるところの一大金剛宝器と申すことができるのであります。皆様は一個一個の金剛宝器であり、学会はその個々の宝器を入れるところの一大金剛宝器であります」と。
 そして″この学会という金剛宝器を乱されず、破られざるよう、よろしく″と、我が青年部を励ましてくださった。
 金剛宝器戒とは御本尊を受持しきっていく実践に備わっていくものであり、この戒によって我が身が金剛宝器となる。その福徳に満ちた生命は、三世にわたって、ダイヤモンド(金剛)のごとく壊れない。
 この尊貴なる仏子の集いであり、正法流布のために出現した創価学会は、それ自体、不壊ふえの一大金剛宝器であると日達上人は教えてくださった。
 はるかなる末法万年への大遠征にあって、学会は絶対に破れてはならない、また絶対に破らせてもならない、かけがえなき「金剛宝器」なのである。誰人であれ、妙法の福徳にあふれた、この尊き″宝器″を壊そうとする罪は計り知れない。反対に、この″宝器″を守り、支えていく功徳も絶大である。
 私どもは妙法に結ばれた兄弟である。同志であり、戦友である。これからも永遠の団結で進みたい。
 そして、裏切りも策謀も悠々と見おろし、鋭く見破りながら、学会という「金剛宝器」のなかで、これ以上はないという最高に楽しい衆生所遊楽しゅじょうしょゆうらくの人生を生き抜いてまいりたい。
19  釈尊は正法、像法、末法の推移を見通していた。大聖人は、末法万年尽未来際を見通しておられる。
 私どもは、「以信代慧いしんだいえ(信を以って慧に代う)」の法理に基づき、御本仏の無量の智慧を、それぞれの信心の強さに従って頂戴ちょうだいすることができる。まことにありがたき大法である。
 末法の大信者たる戸田先生も、その洞察力は実に鋭かった。将来、事件を起こし、多くの同志に迷惑をかけていくであろう存在も、その人の本質を前々から指摘されていた。そう見抜いたうえで、大きく包容しておられた。その事実をいつも側にいた私は明確に知っている。
 ともあれ、この関西文化会館池田講堂に御安置の御本尊は、戸田先生が願主である。そして「大法興隆所願成就」と、おしたためである。すなわち、いかなる時代になろうと、どのような障害が現れようと、この御本尊は、関西の天地における大聖人の仏法の限りなき興隆と、あらゆる願いの成就を、お約束してくださっている。
 ゆえに、この御本尊を根本に、私どもは何ものも恐れる必要はない。何ものを嘆く必要もない。晴れ晴れと、また晴れ晴れと、朗らかに、また朗らかに、幸の行進を続けていけばよいのである。
 最後に、大関西の″錦州城きんしゅうじょう″の、ますますの完璧なる勝利の前進をお祈りし、栄光の「常勝の歴史」を無限につづりゆかれんことを、心から念願して、記念のスピーチを終わらせていただく。

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