Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第7回未来会総会 汝自身の″内なる完成″を

1987.6.27 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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18  そして「其の人の所住の処は常寂光土なり」と仰せのように、依正不二の原理で、自身の住むところを崩れざる永遠の寂光土と変じていける。これは立正安国論の原理でもある。
 すなわち、個人の境涯に即していえば、御本尊に唱題しゆく時には、一歩も動かずして、大宇宙の生命の最高の輝きを瞬間、瞬間、我が胸中に感じていける。美しき山河も、清らかな星のまたたきも、月光も日光も、すべて一念に包み、観じていける。また、その境涯の輝きを周囲に広げていけるのである。
19  ともあれ、この素晴らしき大法こそ、これまで無数の大哲学者、大思想家、大科学者等々の先人が求めに求めぬいてきた究極の真理の法である。彼らは、妙法を志向しつつ、懸命に努力し、苦しみ、研究を重ねた。
 諸君は、この大法を、若くして「無上宝聚ほうじゅ 不求自得」(無上の宝聚、求めざるにおのずから得たり)で受持した人々である。
 なかには、信心するつもりはなかったという人もいるかもしれない。しかし事実として、この大法の存在を知った以上、諸君には、人類に対し大きな責任と使命がある。この法の流布以外に、人類の万年の夜明けはないからだ。
 この尊き責任と使命を″自覚″すれば、一切の労苦は歓びに変わる。″義務″と感じれば、すべてが苦痛になってしまうかもしれない。
 ゆえに私は、「君たちよ、広宣流布という我が使命に生きゆけ。ためらわず、勇んで、この素晴らしき大偉業を目指しゆけ」と申し上げたい。そして、自分らしき大満足の人生と、気高き人格とを築きつつ、一生涯を飾っていただきたいとお願いし、本日の祝福のスピーチとさせていただく。

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