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日蓮大聖人・池田大作

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婦人部合同研修会 慈愛の心、良識の振る舞いを

1986.11.23 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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17  幸福の″難攻不落″の家庭を
 余談になるが、ここで″庶民″の「庶」の字義について、次のような一説があることを紹介しておきたい。
 「庶」は「广」(まだれ)と「光」の古字が合わさって出来た字であるという。つまり、屋根の下に、ともしびが多く輝いている、との意味である。明かりのある所に人が多く集まってくるところから、「おおい」「もろもろ」といった意味が出てきたといわれる。また、「ゆたか」との意味もある。このほかにも、いろいろな説があるが、明るく喜びの弾む温かな家庭こそ、幸せな庶民の城である、といえまいか。
18  この会合には、イギリスの友も参加しているので、イギリスのことも申し上げたい。
 「イギリス人の家庭は、彼の城である」とのことわざがある。つまり家庭は、王権といえども、みだりに外から侵すことのできない″難攻不落″の城である、との精神がこめられた言葉である。
 まして私どもにとっては、御本尊まします我が家は、最高に誉れ高い幸福の城である。その城を、どうか皆様は、誰人にも崩されることのない三世永遠にわたる難攻不落の城にと築き上げていっていただきたい。
 ここで少々、長時間にもなったし、休息なしに話を続けることは、紳士として失礼にあたると判断し、ときには井戸端会議のように団らんのうちに終わるのも人間的であろうという意味を含めて、これをもって本日の話とさせていただく。

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