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日蓮大聖人・池田大作

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腎臓病 腎臓は体内浄化の工場

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

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9  予防のポイントは血圧、体重の管理――疲労・寒冷も要因に
 池田 腎臓病の予防や治療のポイントは何ですか。
 藤乗 一般に腎臓の働きを悪くする生活上の要因としては、(1)風邪*(2)疲労・ストレス*(3)寒冷、があげられます。
 成見 先ほども話題になったように、腎炎などは風邪をきっかけに発病したり、悪化や再発をしたりします。
 また、疲れやストレス、寒さは、腎臓の血液の循環を悪化させます。
 藤乗 ですから安静と保温が非常に大切です。また、夜ふかしや睡眠不足に注意することです。
 池田 運動はどうですか。
 藤乗 適度な運動はいいと思いますが、腎臓病の人は、マラソンなどの激しい運動はさけてください。とくに年配者は注意が必要です。
 森田 「血圧の管理」は腎臓病の予防と治療に欠かせません。血圧が高いと、腎臓の機能に負担がかかりますから、つねにコントロールする必要があります。
 成見 腎臓病は、高血圧や糖尿病、肥満など、その他の生活習慣病と深い関係があります。ですから血圧とともに体重のコントロールも大切です。
10  塩分・タンパク質をとりすぎない
 池田 腎臓の悪い人は、食生活で注意する点はありますか。
 藤乗 まず塩分を控えることです。塩分をとりすぎると、体内にナトリウムが多くなり、水分をためこみやすくなります。また血圧も高くなります。
 成見 タンパク質も、控えめにしてください。ただ体に不可欠な栄養素なので、減らしすぎもよくありません。
 森田 腎臓の病気の場合は、治療は長期にわたります。また病気のタイプや、症状の程度によって治療の内容も変わってきます。信頼できる専門の医師と相談してほしいと思います。
 藤乗 何度も繰り返すようですが、自覚症状がなくても、定期的に尿検査などを受けることが第一です。
 池田 冒頭、「五臓」の話をしましたが、仏法ではこの「五臓」を「五大」と対応させる場合があります。五大とは、一切の現象は「地・水・火・風・空」の五つの要素からなるという世界観です。そして日蓮大聖人は、「今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり」――年はますます若くなり、福運はますます重なっていくでしょう――と説かれています。
 妙法を根本にした信心即生活は、五臓をはじめとした「生命という小宇宙」を生き生きと働かせます。「妙法の軌道」こそ、根本的な「健康の軌道」であり、「幸福の軌道」なのです。

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