Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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生きぬくカの象徴

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

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14  歯一本で十回以上、ブラシを振動
 池田 それでは、「かき落とす」ためには(笑い)、どんな磨き方がいいのですか。
 佐藤 まず外側の歯は、毛先を歯の表面に対して直角に当てます。ほとんど毛先を動かさないようなつもりで、「左右に」小刻みに動かしてみてください。
 一本の歯につき十回から二十回くらいの振動が目安です。内側の歯は毛先を約四十五度に当てて、外側と同じように磨いてください。
 豊福 コツをつかむまでは、鏡を見ながら磨いたほうがいいかもしれませんね。歯ブラシの当たり方もわかりますから。
 佐藤 歯ブラシの毛には、「つま先(歯ブラシの最上列)」「わき(歯ブラシの左端縦一列)」「かかと(歯ブラシの最下列)」といった部分があります。それぞれを使い分けることが必要です。
 たとえば、「つま先」は奥歯の聞を磨くときに、「わき」は歯が重なって生えている部分などで縦にして使います。
 また前歯の内側は、「かかと」を当てて、歯ぐきとの境目から、歯の先に向かってすくい上げるようにしてください。
 豊福 いろいろな使い方があるのですね。ところで、虫歯や歯周病を放っておくと、心内膜炎という心臓の病気になることもあります。
 森田 また高血圧、狭心症、心筋梗塞、糖尿病などの人は、歯の治療に注意が必要です。必ず歯科医と相談してください。
15  法華経にも「歯が美しくなる」と
 池田 法華経には、「歯は垢即敢ならず、黄ならず疎かず、亦た欠落せず、差わず曲らず」(法華経五二二ページ)とあります。妙法の教えを聞いた人は、その功徳で歯も健康になると説いています。
 戸田先生は、この文は正法を広める功徳を示したものであると言われた。「肉体においても健康であって、かつ、立派にして器量よく、なるというのである。御本尊を信ずれば病気がなおるという文証がこの文である。また事実として純真なる信心をする者は、その人相がたいへんよくなっているのである」と。
 たしかに、そのとおりです。顔は、いわば自分の看板です。その焦点の一つが、歯であり、口元と言えるでしょう。美人の代表と言われる楊貴妃のことを、中国・唐代の大詩人である杜甫は、「明眸皓歯」と表現しました。「目が澄んでいて、歯が白い」という意味です。(前野直彬注解『唐詩選』上、岩波書店、参照)
 それくらい、歯はポイントだったのです。
 森田 欧米の雑誌でも、やはり美しい歯の人が表紙を飾っていますね。
 池田 日本人の歯への意識は、まだまだ、これからかもしれませんね。ともかく、健康は「自分でつくるもの」です。そして健康な歯を持つことは、心身ともに健康で、長寿であることにつながります。正しい歯磨きを続け、口元からさわやかなメロディーがあふれ、朗らかな笑顔がこぼれるような毎日でありたいものです。

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