Nichiren・Ikeda
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いじめた側が100%悪い
「希望対話」(池田大作全集第65巻)
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11 「相談する勇気」を!
一人で悩まずに
池田 もちろん、状況は千差万別だから、「こうすれば絶対、解決する」という「マニュアル(手引)」はないとも言える。
ただ、どんな場合にも言えることは、一人で悩まないほうがいい」ということです。親にでもいい。信頼できる先生にでもいい。未来部の担当者にでもいい。話が通じそうな友だちや先輩にでもいい。だれにでもいいから、「いじめ」の事実を伝えることだ。相手に、陰湿に逆襲されないような工夫はあるはずです。
大人に伝えるのは「告げ口」ではない。それは、君たちの「武器」であるし、これから、ほかの子が同じような犠牲者にならないためでもあるのです。「いじめている」側は、それを多くの人に知られることがいちばんいやなんです。
「親に心配をかけたくない」という人もいるだろうが、相談してくれたほうが、親は、よっぽど、うれしいのです。
「あんまり、大さわぎしないでほしい」と思う人は、きちんと、それを言ったうえで、やはり、知っておいてもらったほうがいいと思う。
人に助けを求めることは、恥ずかしいことではない。だれでも、それが必要なときがあるのです。
また、相談を受けた人は、ともかく、まず、じっくり話を聞いてあげてほしい。途中で、話を、さえぎらないで。黙って、とことん聞いてあげることが、まずいちばん必要なことです。
ともかく、いじめを「我慢しなければならない」理由なんかありません。人権侵害には、反撃することが正しいのです。
12 最後に勝つ人に
池田 「いじめる」人間は、最後は堕落し、きらわれ、敗北していく。かわいそうな人間です。直してあげなければいけない人間です。
むしろ、「いじめられた」人間のほうが、最後は勝つ。また、勝たなければならない。そのために、何ができるのか。それを、これからいつしよに考えていこう。