Nichiren・Ikeda
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「進路」が見えない
「希望対話」(池田大作全集第65巻)
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8 人の三倍やれば必ずできる!
池田 本当の「自信」とは、「あいつよりは自分が上だ」というようなものではない。それは「もっと上」が出てきたら崩れてしまう自信です。そうではなく、「自分は、やるだけのことはやったんだ。『これ以上、やれと言われたって、できない』ところまで、やったんだ」という積み重ねから、真の自信は生まれるのです。
ある大学の総長が、こんな言葉を残している。「他人が一回でできることは、自分は三回やれば必ずできる。他人が三回でできることは、自分は十回やればできないことはない」と。これが「自信」ということです。
―― 「目の前の山」は、受験とはかぎりませんが、ともかく何かの挑戦を始めてこそ、道が開けるということですね。
池田 具体的には、先生とか、先輩に、よく相談してもらいたい。みんな、夢がいっぱいある未来が待っているのだから!
―― 夢をもって、すばらしいですね。
池田 戸田先生が、おっしゃっていたよ。「青年は夢が大きすぎるくらいでいいんだ」と。
みんなにも夢をもってほしい。自分らしい「夢」を。
国だって、その国に、どんな立派な機械があるか、どんな高いビルがあるかよりも、その国に、どんな詩があり、どんな歌があり、どんな絵があるかのほうが、その国の「品格」を決める。国の「幸福」を左右する。
人間だって、その人が、どんな成績なのか、お金持ちなのか、背が高いのかということよりも、心にどんな夢をもっているのか、どんな希望に向かっているのか、そのほうが、よっぼど大切なんです。
9 夢は努力で育つ
池田 そして、夢を育てるものは、努力です。努力すればするほど、夢は大きくなっていく。
「夢」という生きものは、「努力」という食べ物を食べて大きくなるのです。
「夢」という宮殿は、「努力」という地道な石を重ねて、できあがっていくのです。