Nichiren・Ikeda
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昭和三十五年(四月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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15 四月二十五日(月) 曇
二十三日と二十四日にかけ、恩師のご遺族を慰安のため、赤城山麓に旅す。
大滝あり、山に遊ぶ。自然の渓流に山魚を食す。かつては、若き兵士の訓練地と聞く。
本部、静中に動あり。
『日蓮宗門集』──半ばまで読み進む。真剣に教学に励まねばならぬ。大哲学をもたぬ指導者やある。教学なき思想実践家やある。
薫風に吹かれつつ、蒲田駅より自宅へ。
静かにして、明るい、幸せいっぱいのわが家かな。
16 四月二十六日(火) 曇
身体の疲れ、重なる。
本部、静寂のなかに、緊張あり。一日一日、幹部も、真剣になっている。
これからの四年間を、全力を尽くし、勝負を決せねば──。断じて、指揮をとる。
四月度本部幹部──台東体育館。午後六時、開始
新会長の挨拶となる。諸兄諸姉、皆、心から喜んでくれる。私は、人間らしく、青年らしく、今までと少しも変わらず指揮をとる旨、無作の境地で話す。
帰り、T夫妻と新橋にて会食。
心身を鍛えねばならぬことを、痛切に感ずる。
五月より、わが本門の活動か。