Nichiren・Ikeda
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昭和三十三年(九月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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17 九月二十六日(金) 雨
遅くまで休む。出発時間に間に合わぬぐらい、休んでしまう。
大阪発、午前九時の特急に、飛び乗る。
車中、ひとりで読書したり、休んだり。小雨降る。寒いぐらいの車内。
富士駅、午後二時二十分、台風二十二号のため、停車。発車の見込みたたずとのこと。‥‥本行寺関係の信徒──総本山に納骨の、帰りとのこと‥‥四十名ほど駅に待っていた。懐かしくもあり、可哀想でもある。‥‥いなりずしを買い、一緒に食べる。‥‥皆、喜んでくれた。嬉しかった。
自宅と学会本部へ、遅延の電報を打つ。
本部より、富士駅に電報あり。幹部会、中止とのこと。
夜半には、車内も、駅にも、食べ物、全くなくなる。豪雨しきり。たいくつではあったが、思い出の一夜。
人の心は、移りやすいものだ。信心という、目的と実践のあるところにのみ、人を信じ、人を頼ることができるものだ。
人生の勝利とは‥‥。
人生の正義とは‥‥。