Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和三十二年(十一月)  

「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)

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23  十一月二十八日(木) 晴
 朝、九時より、浦安のN宅の告別式へ。母の死。立派な成仏の相。
 午後、K氏来る。今まで批判せるも、非常に好意を示すようになってきた。幾十万の人、過去、敵なれど、今、味方となる。未来も、また幾百万の批判の人、必ず、味方に変わり、広布の陣列に連なりゆくことよ。大宇宙の法則──。
 夜、隊長会、幹事会、部隊長会に出席。青年部も脱皮の時来る。次期の、組織の発展について、深く思索することを決意する。
 青年部幹部自身の成長が止まっている。その原因の一つは、指針がない。二つには、師との対話がない。三つには、先輩が自信を与えぬ、等々なり。
 師のお身体、具合芳しからず。先生の重体なること、誰人も、憂えず。必ずよくなると考えているのみ。浅はかにおもえてならぬ。来年のこと、広布の展望のこと、人事のこと、行き詰まりを感じてならぬ。恐ろし、悲し。
 先生の指導、われ夢寐にも忘れじ。
24  十一月三十日(土) 晴
 月例本部幹部会。品川公会堂。
 先生、遂にお見えにならず。いよいよわれらは、大使命に立たねばならぬ。先生の灯した広布の松明を掲げて。断じて幹部らは学会を私してはならない。
 帰り、目黒のお宅へ、お見舞いにお寄りする。お元気なお姿に安心す。しかし、大地を揺さぶる、生命力の衰えゆく姿。悲しみ深し。
 奥様の揮身の看病に、胸打たる。先生宅の質素にも、心打たる。
 帰宅して、妻とともに、先生宅のことを、おそくまで語る。清らかに、子供らしく。

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