Nichiren・Ikeda
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昭和二十六年(一月)
「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)
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24 一月三十日(火) 小雨
汝自身を知ることは、大変なことである。
苦悩も、失敗も、自身を知らぬことから、出発するのかも知れぬ。
運命、宿命、性格、全く、自身をどうしょうもない場合がある。自分もしっかりせねばなるまい。良き環境も大事だ。力ある指導者、教師も大切になる。だが、やっぱり、大御本尊と、信心によるほかはなくなって来る。
敵多くして、立派な人がいると思う。敵多くして、悪人である場合も考えられる。
味方多くして、立派な人がいると思う。味方多くして、八方美人の、人間の屑である場合も考えられる。
人間の生き方を考える。
就寝、十一時五十分。
25 一月三十一日(水) 小雨
今年も、早一か月を送る。早いものだ。今日は、永久に、今日一日しかない。過去、未来にわたり、今、一瞬しかなく、消えてゆく。―――
太平洋の広さの如き、境涯で、一生を送りたいものだ。
太平洋の怒濤の如き、生命力で、一生を戦いたいものだ。
太平洋の黒潮の如き、情熱で、一生を溌剌と送りたいものだ。
帰室、十一時三十分。