Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十五年(十一月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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18  十一月二十八日(火) 小雨
 誓えば頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば草木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき。(日眼女造立釈迦仏供養事)
 寒い一日であった。一日一日、寒くなる。身体の調子、順調となる。功徳であると確信する。
 今月で、三か月給料遅配。本日、少々戴く。帰り、大森にて、シャツ等を購入。金、百六十同也。
 帰宅、九時三十分。
 『世界文学全集』を読む。第七巻目に入る。
19  十一月二十九日(水)みぞれ
 朝より雨。寒波。本年、最高の寒さの様子。
 半日、先生と共に語る。私が、師の遺業を、継ぎ、実現せねばならぬことを、泌々と指南して下さる。
 午後より、先生は、大蔵省にゆかれる。寒さの為、震えて帰ってこられる。
 先生日く「世の中は、寒いなあ」と。笑って居られる。
 ″大作、自分は、決して負けたのではない。敗れたのに過ぎぬ。本当の戦いはこれからだ″と。―――
 先生に、学会に、指一本指させぬ覚悟で戦う決意、更に燃え上がる。
 I氏に、気を付けねばならぬ。彼は味方である振りをして、陰で先生に対し、策動している。
 帰宅、十一時。明日は、大宮方面に。
20  十一月三十日(木) 小雨
 十一月も遂に終わりぬ。決戦の師走を明日に控える。
 大宮に午後より出発。十時三十分、帰宅。事業は、五十年の体験活動なるも、仏道修行は、永遠にわたる根本修行なるを、忘れてはならぬ。
 トルストイの『少年時代』を読む。暴君の少年時代と、吾が少年時代とを、対照して考に耽る。

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