Nichiren・Ikeda
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昭和二十五年(五月)
「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)
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22 五月三十日(火) 小雨
只一心に信心おはして霊山を期し給へ、ぜにと云うものは用に・したがって変ずるなり、法華経も亦復是くの如し、やみには燈となり・渡りには舟となり・或は水ともなり或は火ともなり給うなり、若し然らば法華経は現世安穏・後生善処の御経なり。(弥源太殿御返事)
久しぶりに、床屋にゆく。
先生の事業、なかなか大変の模様。膚にひしひしと感ずる。
本有常住。いかなる心で、苦しむも、泣くも、喜ぶも、同じだ。
吾人は、進む。火宅の中を。大敵に向かおうが、決然と。
これが、真実の吾人の取る、唯一つの道だ。
御本尊様、照覧あれ。
母のことを、念う
23 五月三十一日(水) 小雨
汝等、当に共に一心に精進の鎧を被、堅固の意を発すべし。(法華経従地涌出品)
新緑の五月は過ぎぬ。涼しい日であった。身体の具合、少々良好。此の調子で頑張ろう。大馬力をかけて。
明日より、六月。青葉、若葉の薫り、床しき律動の青月。人生なれば、青春。ああ、心は、躍らん。心は、弾まん。若人の活躍の月だ。
過去は夢なり。未来も夢なり。過去の夢は、月の如く寂にして、情火は燃えぬ。未来の夢は、太陽の如く、朝日の如く、曙光と感激の溢るる夢が生ずる。
青年は、未来の夢を追って、生きねばならぬ。
『富士宗学要集』全十一冊を購入。金、三、五〇〇円也。