Nichiren・Ikeda
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諸有修功徳。柔和質直者。‥‥
講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)
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6 ″今を大切にする″のが仏法の精神
大聖人は、末法の一切衆生を救うために、御自身の永遠の生命を御本尊として顕されました。これが「仏寿は無量なりと説く」という経文の文底の意です。
私たちは、柔和質直の信心によって、この御本尊を大聖人の尊極の御生命なりと拝する。この信心、求める心があってこそ、御本尊即大聖人の御生命を己心に見ることができる。永遠の崩れざる功徳を、わが生命に実感できる。信心を起こさなければ、本当の意味で御本尊にお会いすることはできません。これが「仏には値い難しと説く」の文底の意です。
戸田先生は、分かりやすく語っておられた。
──われわれの生命というものは、永遠であると教えるけれども、永遠ということがよく分かれば、この世でこの生命を持っていることが大事であるということが分かってくる。粗末にできない。だから題目を唱えるのです。折伏もするのです──と。
真実の永遠の生命だからこそ、″今″が大切なのです。今世で手を抜いては、ずっと″手抜き″になってしまう。つねに、″今から″が大事です。
私たちの命は、仏と同じです。永遠で不滅の尊き生命なのです。一瞬の生命、一念の中に、十界が互具している。無限の可能性がある。ここに″今″を大切にする仏法の根本精神がある。また、生命尊厳の思想の基盤もあるのです。