Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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唯仏与仏。乃能究尽。‥‥  

講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)

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21  「苦楽ともに」全部意味がある
 人生の目的は何か。それは「生きていること自体が楽しい」という絶対的幸福境涯を、わが生命に築き、固めrうことです。何があっても楽しい。何がなくても楽しい。いつも生命の奥底に歓喜がある。未来への確信がある──嵐の時、波は動いても大海の深みは揺れないように、また豪雨の日にも黒雲を突き抜けた高みには太陽が輝いているように、「苦楽ともに楽しみ在がら」一歩ごとに価値を生み、境涯を開いていく。それが諸法実相の人生です。
 日蓮大聖人の″太陽の仏法″に生きゆく私たちの人生が、どれほどすばらしいものであるか。そして、この大仏法が、人類文明の夜明けを、どれほど燦然ともたらすことか。このことは、これから二十一世紀にかけて、ますます、はっきりと実証されていくでしょう。その大確信に燃えて、「われらの明日へと向かっていこうではありませんか。
22  以上で、法華経方便品第二の講義を終えたいと思います。「諸法実相」の智慧を説き示した方便品で、釈尊が開いた「一切衆生の成仏の道」は、ほぼ姿を現したといってよい。これから学んでいく寿量品第十六では、仏の永遠の寿命が明かされます。方便品の法理を、釈尊自身の生命に即してより深く展開した、いわば″仏の体験談″です。
 仏界という「わが胸中の太陽」を昇らせよ──この大いなるメッセージを学んできた私どもの探究も、いよいよ、生命のドラマ・寿量品の世界に進むことになります。日々、大聖人の門下として広宣流布へ邁進する皆さま方のために、私も、いちだんと力を入れて講義を進める決心です。

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