Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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「弓矢」の絆
「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集第22巻)
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文豪トルストイの筆致は、さすがに見事な冴えを見せている。
ナターシャの自信は、夫とあることについて同じ考えを持っているといった浅い次元のことではなく、もっともっと奥深い次元、つまり「それが出てくる源──ピエールの心」を知り、信じているところから出てくるものである。この次元の労作業こそ、じつは人生における最重要の課題であることを、彼女は生きて知ったのだ。
古今の文学を通じて、夫婦の絆というものを、これほど感銘ぶかく見事に描き出した作品はまれではないかと、私は思っている。
金属バット殺人事件にかぎらず、激増する中・高校生の校内暴力、家庭内暴力などを取り上げてみても、夫婦を軸とする家庭のありかたが、現代ほど問われる時代も少ないであろう。
もとより家庭内だけの問題として扱うにはあまりに裾野が広すぎるが、少なくともわが家だけは、砂漠のオアシス、荒野の安息所のように安心して憩うことができるよう、盤石に築き上げておきたいものである。
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