Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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人生の価値と長寿
「私はこう思う」「私の人生観」「私の提言」(池田大作全集第18巻)
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真に生命の尊厳をうちたて、人間性の向上と文化の進展を築いていくためには、社会的理念としての生命の尊厳はともかく、個人における自己の生命の尊厳というものの抜本的考え方を改めていくことが必要である。これは、もはや社会の制度や機構の問題ではなく、個人の生命の姿勢の問題であり、自覚の問題である。
これを可能にするものは、生命の内からの変革と充実をもたらす、優れた精神文明によらなければなるまい。それを――私は、東洋仏法の真髄である、偉大なる生命哲理に求めている。
かの有名な、ビクトル・ユゴーの言葉にもあるように「人は皆不定期の猶予つきで死に処せられてゐる」(『死刑囚最後の日』豊島与志雄訳、岩波文庫)。いわゆる、死刑囚と違うところは、いつ、どこで、どんな形で、それが行われるか、だれにも分かっていないということだけである。どんなに、この寿命を延ばそうと努力したところで、百年とは違うまい。いな、十年と違わないといっても過言ではなかろう。
ただ、人は、このおのおのの生きうる人生に真剣に取り組み、偉大な仕事を成し遂げることによって、五十年の人生を、百年にも千年にも匹敵する人生とすることができる。――真の長寿は、この肉体が何年間、生体活動をつづけたかではなく、この生命が、どれだけの仕事をやりきったか、によって判定されるべきものなのであろう。
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