Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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4 校内暴力の風潮  

「21世紀への人間と哲学」デルボラフ(池田大作全集第13巻)

前後
13  池田 教職は「聖職」か、たんなる労働者かという論議は、日本では第二次世界大戦後、労働運動に教師が参加するなかで、さかんにたたかわされました。
 たしかに「聖職」なのだから劣悪な条件にもあまんずべきである、と押しつけることは誤りです。しかし、みずからの職業、仕事に誇りをもつ人ならば、その仕事が何であれ、社会的害悪をもたらさない、正規の仕事であるかぎり「聖職」意識をもつのが自然です。まして、未来を担う青少年の人格育成、という重要な仕事に従事する教師に「聖職」であるとの自負と情熱がなくしては、実りある教育活動は、期待できるわけがありません。
 私は、教師が「押しつけられて」でなく、みずからの自覚として「聖職」たる誇りを取りもどすことこそ、教育再建の一つの出発点であると考えます。
14  ゲオルク・ケルシェンシュタイナー
 (一八五四年―一九三二年)教育学者。ミュンヘン大学教授。小学校に工作や料理の教科をもうけて作業教育運動をはじめ、また公民教育の必要性を説いた。主著は『陶冶論』。
 エドゥアルト・シュプランガー
 (一八八二年―一九六三年)哲学者、教育学者。ベルリン大学教授。文化哲学の立場から「精神科学的心理学」を提唱。主著『生の諸形式』。

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