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日蓮大聖人・池田大作

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信教の自由  

「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)

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9  たとえ政府の対宗教政策の効果がどのようなものであっても、いかなる社会もそれが自由社会と呼ばれるためには、何よりもまず信教の自由がその基本的要件となる、というのが私の見方です。誰もが話し合いに参加でき、さまざまな思想を探求し批評する権利があってこそ、人間は初めて自らの救いを見出すことができます。そして、そうした権利のうえにこそ、人間の他のあらゆる権利は依存しているのです。
 さまざまな考え方を討議する権利も、自らが有益で正しく必要と信じるものを分かち合うことも、また他者の支持を取り付ける権利も、すべて人間が何を信じ、いかに実践するかを選ぶ権利の中に暗に含まれるのです。信教の自由と布教の権利なくしては良心も保たれず、真の民主主義もありえないとのあなたのご意見に、私も全面的に賛成です。
10  (注1)エホバの証人派
 一八七〇年代にアメリカで創始されたキリスト教団(セクト)。その説くところは、善の軍勢と悪の軍勢の戦争(アルマゲドンの戦い――エホバの証人派、イエス・キリスト、天使の群対教会、連合国家、悪魔等)が行われ、その後神の王国が建設されるが、その時は間近いというもの。彼らは、自分たちの聖書の解釈に従って、輸血を行うことを拒否している。約二百万人の信徒をもち、活発な布教活動を行っている。

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