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日蓮大聖人・池田大作

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超常機能と宗教  

「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)

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4  池田 私も教授の意見に賛成です。よき倫理が普及することが重要であり、さらに私どもの信条からいえば、それは慈悲の精神と深い知恵が社会に浸透されていくことにこそあります。
 仏教の中心課題は、あくまで自らの生命の奥底から、仏性という偉大なる生命を顕現することにあります。この仏性開発のための修行の途中で、特殊なケースとして種々の超常機能が具わってくることがたとえありえたとしても、それは仏教の目的でもなければ、期待すべき成果でもありません。超常能力をもったが故にそれを悪用し、悪業を積んでしまうこともありえます。
 仏法の教えによれば、超常機能も、仏性に具わった智慧と慈悲によって駆使されて初めて、人間と社会に貢献することができるのです。
5  (注1)超常機能
 超自然的機能。常人にない特殊な能力。
 (注2)遠隔感応(テレパシー)
 遠隔精神反応。視覚や聴覚など五官を使わずに、直接その人の意志や感情が遠隔地の相手に伝えられること。またその能力。
 (注3)遠隔認知(透視)
 普通では見ることのできない遠くの事物や障壁の内側の事物を、普通の感覚以外の未知の感覚によって感知できるとする。またその能力。
 (注4)超感覚的知覚
 千里眼、透視、精神感応など人間の示す超常知覚。

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