Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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安楽死について
「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)
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さらに、死苦には、根源的な苦として、死という未知なるものへの不安・恐怖が加わってきます。ただひとり死と対決し、その恐怖を克服しなければならない、孤独なる戦いがもたらす苦悩――それが仏教でいう行苦です。
今日、ペイン・クリニック(注3)はどんどん発達しており、やがては、どのような身体的苦痛でも除去することが期待できるでしょう。しかし、壊苦と行苦に対しては、身体的治療だけでは不十分です。
私は、壊苦と行苦を患者が克服するために、家族や医療関係者の愛情ある援助とともに、宗教と、人間愛や慈悲といった宗教精神が重要な役割を果たしうるように思うのです。
こうして、医学の進歩と宗教の援助等が相まって、安楽死を考えずにすむような“良き死”を招来させること――これが、望ましい解決法といえるのではないでしょうか。
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(注1)安楽死
助かる見込みのない病人を、苦痛から解放するために、薬品などの人為的な方法により安楽に死なせること。
(注2)容認主義(パーミッシブネス)
一般に認められている道徳上の定めを放棄することを正当化し、以前なら道義上非難されたはずの行為を積極的に容認したり、もしくは少なくともそれへの無関心を促すような性向をいう。
「(注3)ペイン・クリニック
痛みを和らげる治療医学の一部門。
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