Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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生命の尊さ
「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)
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もとより、私たちは現実的にこれを行動に当てはめることはできません。さまざまな生き物を食糧にせざるをえませんし、明らかに害をもたらす生き物は、殺したり駆除したりせざるをえません。しかし、その根底に、生命尊重の精神が貫かれているかどうかが大事です。同じく牛の肉を食べるにしても、そこに感謝があり、また、そうした犠牲のうえに保たれている自己の生を、より価値あるものとしていこうとする努力がなければならないでしょう。そして、こうした精神的基盤が確立されていくことこそ、人間同士の殺し合い――小さい規模では犯罪としての殺人行為から、大きい規模では戦争まで――を、この世からなくしていく鍵といえるのではないでしょうか。
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(注1)『新約聖書』マタイ539
(注2)薩埵王子
釈尊が過去世に菩薩行を修行したときの名。慈悲の精神を説いたもので、出典は金光明経巻四。
(注3)尸毘王
釈尊が過去世に菩薩として布施行の修行をしていたときの名。真に仏道を求めて精進しているかどうかを試された。菩薩本生鬘論巻一にある。
(注4)アショーカ王
生没年は不明。インドを初めて統一した大王。仏教に帰依し、過去の暴虐を悔悟してから、慈悲の精神に基づいた統治を行った。戦争の放棄、平和主義の政治・外交・福祉政策などを採用。仏典の結集や、石柱や磨崖に刻まれた法勅によってもその事跡が知られる。
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