Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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註解  

「人間革命と人間の条件」アンドレ・マルロー(池田大作全集第4巻)

前後
8  ら行
 リシュリュー(Armand Jean du Plesis de Richelieu 1585~1642)
 ルイ十三世時代のフランスの宰相として、フランス絶対王政の基礎を固めた。そ
 の性格は厳格で人を容れず、現実的であったが、人間と事態を見ぬく才能には非凡なものがあり、国力を発展させる道は過たなかったといわれる。国内的には秩序の回復をはかり、商業と植民に力を入れ、外交政策としてはドイツとスペインを弱体化するためにあらゆる手段を用いた。『政治的遺言』『メモワール』などの著書がある。フランセーズ・アカデミー(フランス学士院)の基礎を築いた。
 ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt 1882~1945)
 第三十二代アメリカ大統領(在職一九三三年―四五年)。ニュー・ディール政策を実行して、今日のアメリカを築いた最も偉大な大統領の一人とされている。ニューヨークの名家の生まれ。ハーバード、コロンビア両大学で法律を学んで弁護士となり、民主党に入党。ニューヨーク州上院議員、海軍次官、ニューヨーク州知事をへて、一九三三年、世界恐慌の最中に大統領となった。大統領に与えられた広範な権限をフルに活用し、国家が経済生活に介入して資本主義を修正・制約を加えるというニュー・ディール政策によって危機を脱出させた。第二次世界大戦に際しては、チャーチル、スターリンとともに全体主義打倒のため民主主義陣営を指導したが、終戦をまたずに死去した。
 ルネ・デュボス(Rene’ Jule Dubos 1901~1982)
 フランスに生まれる。アメリカのロックフェラー大学医学研究所教授。医学的微生物学者として世界的に著名。また、人間は遺伝の資質とともに環境全体の所産でもあるという立場から機械文明のなかで人間性を喪失する危機を訴えている。一九七三年十一月に来日し、池田名誉会長と生命次元での意見の交換を行った。著書『細菌細胞』(川喜田愛郎訳、岩波書店)、『人間と適応』(木原弘二訳、みすず書房)、『人間であるために』(一九六九年度ピュリツァー賞ノンフィクション部門の受賞作、野島徳吉・遠藤三喜子共訳、紀伊国屋書店)等。
 レーニン(Vladimir Il’ich Lenin 1870~1924)
 旧ソビエトの政治家で、ソビエト社会主義革命を達成した。レーニンはペンネームで、本姓はウリヤノフ。早くから社会改革に関心をもち、カザン大学在学中に学生運動のかどで退学と追放を強いられた。入獄、流刑、亡命の生活を送ったあと、一九一七年の十月革命を指導し、ソビエト政権確立の翌日、首相にあたる人民委員会議議長に選出され、死ぬまでその職にあった。社会主義運動史上における最大の実践家であるとともに、最もすぐれた理論家の一人でもあり、『唯物論と経験批判論』『国家と革命』など多くの著作がある。

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