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日蓮大聖人・池田大作

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人間関係って むずかしい 友情の積み重ねが「平和社会の土台」

「青春対話」(池田大作全集第64巻)

前後
14  人間共和の「永遠の都」を
 ―― 全ての人が友情で結ばれたらすばらしいですね。
 池田 人間はみな平等です。だから、人類はみな友情を結んで、理想的な社会をつくろうとする。人間共和の「永遠の都」です。
 釈尊は、こういう「友情」の心をこめて「一切衆生」と言ったのです。ありとあらゆる人間、生命を平等に大切にしていこう、一人のこらず幸福にしていこうという心です。
 しかし、全世界の人々が全部、友情で結びつくのが理想であっても、現実にはそうではない場合のほうが多いでしょう。
 だからこそ、積極的に「友情を結んでいく」行動が大切なのです。少しでもよい、現実に挑戦し、現実を変えていくのです。その積み重ねが平和をつくっていく。
15  「一対一の関係」がすべての基本
 ―― 池田先生は、世界中に「心の懸け橋」をつくっておられます。文化交流、教育交流、人間交流で……。
 でも私たちは、なかなかそこまでいけないという感じなのですが。
 池田 大きい戦いといっても、じつは「一対一の関係」の積み重ねなのです。小さな一歩一歩を、一人一人を徹底して大切にしてきたからこそ、世界に広がる友情の世界ができたのです。一対一の関係です、どこまでも。それを何か大きなことを言ったり、したりすることが大人物のように錯覚してはならない。
 雨の一滴も、川の水の一滴も、大海の一滴も、一滴には違いがない。小さな世界の中の友情であったとしても、全世界の友情につながる。同じ「友情」であり、違いはない。「一人」の本当の友人をつくることが、「世界」の平和へと通じているのです。

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