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日蓮大聖人・池田大作

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法華経の兵法 (第9・10回)

2009.3.19 「御書と師弟」

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12  一心不乱の祈りを
 我らの信心の次元で言えば、「謀を帷帳の中に回らし」とは、同志が緻密に連携を取り合い、隙のないよう呼吸を合わせていくことです。その根本は、真剣な祈りです。
 大阪の戦いの間も、私は関西本部で、戸田先生が願主である「大法興隆所願成就」の御本尊に、深夜、一人で丑寅勤行を続けていました。
 誰が知らなくとも、師匠のため、広宣流布のため、一心不乱に祈り抜き、祈り切ることです。誰が見ていなくとも、大聖人が御照覧です。自分自身の仏界が見ています。そこに、諸天善神が必ず動き始めるのです。
 そして、「勝つことを千里の外に決せし者なり」とは、勇気と団結の行動です。これほど心強い、絶対の兵法はありません。
 御書は、大聖人が遺してくださった人類救済の「法華経の兵法」の指南書です。広宣流布と人生行路の一切の壁を突破しゆく「勝利の経典」であります。
 御聖訓を心肝に染め、正しく行じていくならば、わが生涯も「まさかが実現」の大勝の劇で悔いなく勝ち誇っていけることは絶対に間違いない。
 本抄を頂いた四条金吾が逆境をはね返し、勝利の実証を示したのも、師匠である大聖人の仰せ通りに「苦楽ともに思い合せて」題目を唱え抜いたからです。そして聡明に身を律し、勇気で戦い切ったからにほかならない。師匠の深き一念に心を合わせて戦えば、勝でない戦などありません。
 「創価の師弟に一生を賭けてごらん。後悔は絶対にない。勝利の笑顔で、この人生を必ず飾っていけるよ」
 戸田先生の大確信です。
13  君よ青年室長たれ
 私は、恩師から学んだ「法華経の兵法」で戦ってきました。法華経の兵法は、通途の兵法と比較にならぬほど優れている。いな、その根底においては、孫子の兵法なども、法華経の兵法から来ているのです。
 この「法華経の兵法」は真剣勝負で戦わなければ相伝できません。真剣勝負で師匠に続かなければ継承できない「広宣流布の相伝」であります。
 若き日以来、私はすべての戦いを「先手必勝」「電光石火」の指揮で勝ってきました。「先んずれば人を制す」──言葉は簡単ですが、勝敗を決する大事な一点です。
 あの小樽問答の勝利を喜ばれて、戸田先生は言われました。
 「敵が攻めかかってきたが、守勢に回らないで、攻勢に転じて、先手先手と攻め抜いたから勝ったのだ。攻めることが肝心なのだ」
 戦いが後手に回った場合、手間が2倍かかり、効果は少ない。先手を打つならば、皆も元気に進んでいけるし、効果は2倍になる。わずかな差でも、効果・影響はまったく違ってきます。スピードが勝負です。
 法華経は、勇猛果敢にすべてに勝ちゆく法則です。
 ともあれ、師弟不二の闘魂を燃え上がらせ、異体同心のスクラムで前進するならば、いかなる障魔が競い起ころうとも「「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず」であります。
 我らは妙法の革命児です。学会は学会らしく、鍛錬し抜いた生命力で進んでいくのです。
 「師子王の心」で勝つのです。
 なかんずく、広布第二幕の勝利を決する青年部の諸君に、私は万感の思いで叫びたい。
 君よ、今こそ「法華経の兵法」で立ち上がれ! 不惜の精神で戦おうではないか! 一人一人が、私の分身の青年室長となって、痛快に勝ちまくれ!
  法華経に
   勝る兵法
     これ無しと
   縦横無尽に
     勝ちゆく人たれ

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