Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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第1章 幼児教育――信頼の世界
「21世紀への母と子を語る」(池田大作全集第62巻)
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母の一念は“奇跡”をも起こす
政森
のちのことになりますが、私が中国方面の婦人部長になる時、この大任をまっとうできるかどうか、悩みました。
しかし私は、鳥取で会員のために尽くし抜かれた池田先生の勇姿を思い起こし、「そうだ! あの先生のお姿を忘れてはならない! 先生の万分の一でも、私も会員の方々のために働かせていただこう!」と心を決めることができました。
池田
私のことはともあれ、人々のために尽くす――その生き方こそが、子どもの心に鮮やかに投影され、無言のうちに種を植えていくのです。このてい談も、同じ思いで取り組んでいます。生活と戦いながら、懸命に育児に取り組む方々のために。
先ほど、紹介したハンコックさんは、お母さんについて、こうも語っていました。
「母が結婚した当時、黒人は将来に何の希望ももてない時代でした。みんな自暴自棄になり、いつも家庭不和や夫婦げんかばかり。子どもがぐれて、警察沙汰になったり、麻薬に走る家庭も多かった。
そうしたなか、母は、大きな夢と将来への展望をもっていました。
今の生活を脱皮し、有意義な人生を送りたい! 子どもにもそうさせたい! そういう夢です」
ハンコックさんのお母さまは、人種差別の激しい、アメリカ南部のジョージア州で生まれ育った。
日本に住むわれわれとは比較にならない、大変な環境であったにちがいない。
しかし、それでもお母さまは、「大きな夢」と「将来への展望」を持ち続けた。
子どもたちのために。家族のために。
ハンコックさんは、「母がしたことは“奇跡”だ」と言われた。
母の一念は、“奇跡”をも起こすことができるのです。
皆さんもお子さんたちが「大きな夢」と「将来への展望」を抱いて、強く生き抜いていけるよう、励まし続けていってください。
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