Nichiren・Ikeda
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李寿成元首相
韓国の”熱き溶鉱炉”
随筆 世界交友録Ⅲ(池田大作全集第124巻)
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10 中・韓・日で「三国団結」の力を!
二十一世紀のアジアについて語りあったさいも、博士のお考えは、金九先生の思想を、まっすぐに継いだものであった。
「西洋の物質文明に対して、中国・韓国・日本が友情をもって信頼しあい『三国団結の力』を示すべきです」と。
二十世紀は、「富国強兵」が東アジア各国の至上課題であった。その分、「平和の連帯」を追求する知性の役割は軽視された。二十一世紀の東アジアは、金九先生の示された高次元の国家観を土台とするべきである――そういうお考えなのである。
すなわち、金九先生の、あの永遠の名言が、李博士の五体を今も、熱い血潮となって駆けめぐっているのであろう。
「わたしは、われわれの国家が、世界でもっとも美しい国となることを願っている。もっとも富強在国となることを願うものではない」
今、私たちは見た。
師から弟子へ、親から子へ、「美しい生き方」が伝えられていくドラマを
私たちは知った。
そこにこそ「美しい国」の実像があることを。
そして私は思う。
日本も、今こそ、この「美しい人々」に学ぶべきだと。