Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

ニコラエフ初代大統領 シベリアの大地溶かす”サハ共和国の熱き心”

随筆 世界交友録Ⅲ(池田大作全集第124巻)

前後
7  民衆の力は大音響の流氷のごとく
 「民衆の力は、流氷のごとし」と言う。
 五月ごろ、広大な大河に張っていた厚い氷が、一気に流氷となって流れ始める。
 そのとき、巨大な氷の塊が大音響を響かせるという。
 大挙して氷が流れゆく圧巻のドラマ――それは、だれ人にも止められないエネルギーである。
 そして今、民衆の時代への奔流が動き始めた。
 ニコラエフ大統領は、自分の「夢」と「希望」について、こうつづっておられる。
 「人びとが喜び、笑う顔をぜひ見たいものである。
 どの家も満ち足り、各人が気に入った仕事を持つ時、人が自分の労働の成果に満足し、明日が信じられ、子供たちが自分の暮らす土地に誇りを持てる時、その時こそ、私の希望はかなったと言える」(同前)
 地上で最も寒い地に生きる人々――しかし、そのハートは、やけどするほど熱いのである。

1
7