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第225回6月度本部幹部会 ”第七の鐘”の総仕上げへ

1978.6.24 「広布第二章の指針」第13巻

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1  学会が”七つの鐘”を合言葉にして広宣流布に邁進し、いよいよ明年が、その第一期の”七つの鐘”が鳴り終わる時期にあたる。
 〈第一の鐘〉昭和五年~十二年。創価教育学会創立(十一月十八日)からの七年間をいう。
 活動が牧口初代会長と戸田理事長の手で進められた時期である。
 〈第二の鐘〉昭和十二年~十九年。創価教育学会の発会式から、牧口初代会長が獄死なされるまでの七年間をいう。宗教革命を目的として折伏弘教を展開。牧口門下三千人にまで発展。軍国主義下のたいへんな時期にあたっていた。
 〈第三の鐘〉昭和十九年~二十六年。牧口初代会長の獄死。戸田理事長の獄中での使命の自覚から、戸田理事長が第二代会長に就任するまでの七年間。戦後の焼け野原に一人立った戸田前会長が、学会再建に尽くした時期。
 〈第四の鐘〉昭和二十六年~三十三年。昭和二十六年五月三日、戸田会長が第二代会長に就任してから、逝去されるまでの七年間。この間、戸田会長が生涯の願業として掲げた七十五万世帯の達成など、学会の折伏大行進が展開された時期。
 〈第五の鐘〉昭和三十三年~四十年。戸田前会長が逝去なされたあと、不肖私が第三代会長に就任し、学会が躍進を遂げた時期。正本堂建立へ実質的にスタートするまでの七年間である。
 〈第六の鐘〉昭和四十年~四十七年。正本堂が落慶し、世界宗教へと旅立つまでの七年間。仏法の原理を社会のなかに幅広く応用、展開した時期である。
 〈第七の鐘〉昭和四十七年~五十四年。正本堂が落慶し、広布第二章が開幕した四十七年から、第一期の”七つの鐘”が鳴り終わるまでの七年間。二十一世紀に向けて万代まで揺るぎない広布の総仕上げが始まった時期である。
 こうした”七つの鐘”の合言葉どおり、日本の広布の基盤のみならず、世界平和への基礎も、未来に向かって盤石に築かれつつある。このような偉大なる歴史建設の主体者として活躍してきた皆さん方の尊き歩みは、実質何百年分にも相当するであろう。その求道の信心と折伏弘教への絶えざる実践がもたらす功徳は、甚深無量であろう。
 そして”七つの鐘”が鳴り終わる明年から、学会創立五十周年にあたる昭和五十五年、日蓮大聖人の第七百遠忌にあたる昭和五十六年と、輝かしい佳節を迎える。
 われわれは”七つの鐘”を合言葉に、あらゆる広布の基礎を築いてきたが、これで広布が完成したわけではない。「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」の御遺誡のままに、明年の”七つの鐘”が鳴り終わったあとも、さらに地道にして確実な前進を遂げていきたい。
 そして、この広布大河の流れを、創立五十周年、さらに日蓮大聖人第七百遠忌という歴史的な佳節を盛大に慶祝しながら、いちだんと深く、広く拡大し、二十一世紀を迎えたい。
 すでに発表しているとおり、二十一世紀、すなわち西暦二〇〇一年からは、大河から大海の流れに入る。ここから再び第二の”七つの鐘”を打ち鳴らしていきたい。
 したがって、二十一世紀までの二十数年間は、われわれは陸続とあとに続いている広布後継の人材群の成長を最大の楽しみとしながら、いかなる苦難もむしろ喜びとし、人間革命、宿命転換の発条ともして、粘り強く、悠々と一切を包容しながら前進していくよう願ってやまない。
2  これからの時代を担う皆さん方は、ユーモアを忘れぬ幹部であっていただきたい。どんな場合でも、ユーモアは行き詰まりを打開する潤滑油ともなっていくものだ。
 しかしユーモアとふざけとは違う。真のユーモアは、人々にあたたかな人間性のぬくもりを与え、悠々たる境涯を開いていく力にもなっていくものである。結局、ユーモアは心の余裕から出てくるものだ。この意味からも、友人関係においても、職場においても、同志間においても、思いやりに満ちたあたたかなユーモアを忘れぬ生き方であってほしい。
 また大勢の人々の激励にあたる皆さん方は、日々さわやかな、健康そのものの諸法実相であっていただきたい。
 ”あの人に会うと元気が出る””あの人の激励をうけるとさわやかになる”等々、このように、だれからも慕われ、尊敬されゆく、賢明にして聡明な姿で接していくことこそ、時代相応の生き方であることを深く銘記していただきたい。
3  私は二十一世紀を”陽出ずる世紀”とうたった。どうか、この第二の”七つの鐘”を打ち鳴らすまで、全員が長寿であっていただきたい。そして、題目を唱えに唱え、人生を思いきり楽しく、文字どおり衆生所遊楽の人生であったといえるような生涯であっていただきたい。
4  第一線の幹部にとって、座談会の結集、個人指導における種々の問題との直面で、苦悩している場合もあるにちがいない。私自身も、そうした人たちの心を心として、可能なかぎり訪問指導をさせてもらっているしだいである。
 大事なことは、そうした第一線の人たちの苦悩を知らない幹部であってはならないということである。
 どうか皆さん方は、後輩の幹部が苦しまないよう価値的に行動し、また真心をこめて励ましていくよう心よりお願い申し上げ、本日の指導とさせていただく。

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