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日蓮大聖人・池田大作

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栃木県壮年部勤行会 信行学の基本を確実に

1977.5.8 「広布第二章の指針」第10巻

前後
1  「法華経を信ずる心強きを名づけて仏界と為す」――これが、大聖人の仏法の真髄である。
 御本尊の功力はすべて平等であり、その偉大なる仏力、法力をわが身に顕現できるかどうかは、御本尊に対する自分自身の信心の強弱にかかっている。御本尊対自分という関係性に信心の究極があるのであって、その他の形式的な事柄等によっては、なんら左右されるものではない。
 ただ、信心といっても、一時的に燃えさかる、いわゆる”火の信心”ではなく、清流のように力強く、たゆみない”水の信心”であることが大切である。”火の信心”の人は一見、強信なように思えるが、非常識な行動に走りやすく、その結果、社会から顰蹙をかい、大勢の人々に迷惑をかけ、法を下げることになってしまう。
 ともかく、朝晩の勤行を根本に「信・行・学」という大聖人の仏法の基本路線を、生涯、常識豊かに社会性をもって進んでいくことが肝要である。
2  学会員として学会本部や会館に行学修行のために参集するのは、当然の理である。大聖人の仏法実践の真髄は信行学であり、その信行学をそのまま実践でき、推進できる世界は創価学会だからである。
 大学に入学すれば、その大学に行かないと卒業できないと同じように、学会の世界に入って仏法の実践および広布を推進しなければ、一生成仏という”卒業”はできないだろう。
 なお、一人だけで正しい信心を貫けるなどということはありえない。和合僧団のなかにいればこそ、また同志、先輩がいるからこそ、正しい信行学の軌道を進んでいけるのである。
 ここに創価学会の重要な存在意義がある。とともに、これが、大聖人の仏法、即御本尊に直結して功徳を享受できる唯一の道なのである。
3  社会を大切にし、常識豊かに正道を進みつつ、学会の会合に出席し、学会の指導を求め、体得していくことが、すなわち大聖人の精神にかなった、現代における実践になる。また、それが自身のためであり、子孫末代までの家運興隆に通ずることを確信していただきたい。
 きょうからは再び青年の気概に燃えて、人生の総完成、信心の総仕上げをめざして、悠々と進んでほしい。そして”信心してよかった””学会員でよかった””わが人生に悔いはなかった”といいきれる一人ひとりになっていかれるよう、心からお願いしたい。(要旨)

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