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南イリノイ大学名誉人文学博士号授与式
2006.6.6 スピーチ(聖教新聞2006年下)
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教育の勝利が人類の勝利!
私は、ここにおられるソロー協会のボスコ前会長と有意義な対話を重ね、うれしくも、対談集が発刊される運びとなっております。
世界的に著名な大学者であられる博士と、私は、アメリカ・ルネサンスの思想に光を当ててきました。
アメリカ・ルネサンスの新風を巻き起こし、後世の人々に大きな力を与えた、19世紀の哲人エマソンは、こう警鐘を鳴らしております。
「不正に対する感覚が鈍ること――それは、知性が浅はかな証拠である」
正義の心は、深き知性と一体であります。また、正義の心があってこそ、本当の知性です。
時代は、ますます「正と邪」「善と悪」が入り乱れている。
だからこそ、エマソンのごとく、デューイ博士のごとく、牧口先生のごとく、恐れなく、正義の声を断固として上げていかなければならない。私は、その先頭に立って戦っております。
貴大学が、その名に冠する「イリノイ」という地名の語源には、一説には「優れた人」との意義があるともうかがっております。
敬愛してやまぬ貴大学から、最優秀の逸材が、これからも限りなくアメリカに、全世界に巣立ちゆかれることを、私は心から願い、お祈り申し上げます。
デューイ博士は喝破しました。
「教育が進歩しなければ社会もまた進歩し得ない」(前掲『デューイ―倫理・社会・教育 北京大学哲学講義』)
大変に重要な言葉です。
また、牧口先生は叫びました。
“教育の勝利こそ、人類の永遠の勝利である”と。
この大いなる教育の進歩と勝利の大道を、共々に晴れ晴れと前進しゆくことを誓い合って、私の謝辞といたします。
サンキュー・ベリー・マッチ!
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