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日蓮大聖人・池田大作

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婦人部夏季講習会 信行学の持続で常に確信の息吹を

1972.8.24 「池田大作講演集」第4巻

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6  常識豊かな信仰人に
 「仏の如く互に敬うべし」――というのは、なにも相手の言動に、なんでもかでも同調しなさいというのではなく、一個の人間としての人格を、互いに尊重しあっていきなさいというのである。この仏法の精神が真の民主主義精神であり、学会も時代もこうあらねばならない。
 半面、信心の方向性が間違った場合には「彼が為に悪を除く」とあるように、厳しく戒め合い、指摘しあうことも必要である。しかし、根底においてはあくまでも同志として、よき友としての信頼の絆をしっかり結び、互いに励まし、助け合って進んでいかなければならない。ともあれ、皆さんは先輩から信頼され、後輩からも慕われる存在であってほしいし、そういう一人ひとりになれば、ブロックはいままで以上に明るくなごやかになり、麗しい人間関係で前進していくことができるであろう。
 とともに、真実の信仰人は真実の常識人でなくてはならない。特に、ご婦人の立場は、一家の“表情”である。そのまま家庭の姿を昇華して表現している場合が多い。常識豊かに、だれとも仲良くあたたかく接することである。とにかく心の幅の広い一人ひとりになってほしい。
 最後にこのことは私事にわたりますが、きょう二十四日は私の満二十五年の入信記念日です。大変な二十五年間であったといえる。苦難の連続であった。戸田先生に十九歳で師事してから無我夢中で今日を迎えました。しかし、大変なことが多かったけれども、またこれからも多いかもしれないが、私は“御本尊を持ち、戸田先生のもとで信心できたことはほんとうに幸せである”としみじみ思っております。今後とも私は皆さんを守り、幸せになっていただくために全力を尽くしてがんばっていきます。
 どうか皆さんも信心だけは強盛に貫き、幸福を満喫して「ほんとうに信心してよかった」と心の底からいえるご自身になっていただきたい。
 ますますの皆さん方のご健康とご一家のご繁栄をお祈りして、講習会最後の私の話といたします。(大拍手)

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