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教学試験について 第53回本部幹部会

1964.9.27 「会長講演集」第12巻

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1  来月は半月以上、留守をさせていただきます。なにとぞ留守中は事故のないように、くれぐれもよろしくお願いしたします。(拍手)
 最初に申し上げたいことは、教学の試験のことについて。ひじょうに教学部員の方々も忙しい。講義へ行ったり、指導をしたり、折伏をしなくてはならない。また文化祭等もある。ひじょうにたいへんでありますので、多少、私が出題をするところだけ、範囲を縮小してさしあげたいのであります。ということは、いっさい決まった範囲に対しては、自分のためでありますから、全力をあげて勉強することはとうぜんであります。
 「創価学会もいいけれども、信心も功徳があっていいけれども、試験だけなければいいんだが……」(笑い)こういう人がおります。だが、それは日蓮大聖人様が「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」とおおせでありますし、その大聖人のおおせどおりの、ひとつの実践であります。文句のある人は、大聖人様のほうへひとつよろしくいってください。(笑い)
2  また、教学については、ひじょうに教学部長会で、やかましい。それはとうぜんのことである。学会の本流の真髄は、信心そして教学であります。いままでも、出題にあたっては、ひじょうに慎重に総合的に小平教学部長を中心として検討してまいりました。今回も同じく教学部長がひじょうに厳格で、多方面からの出題になります。それはそれとして、なんとか私の分だけでも、考えてさしあげたい。そいうわけで、じつはまだ教学部長に相談してないのですが、理事長といま、そーっと相談して発表いたします。皆さんは賛成してくれますね。(拍手)これは賛成してもべつに功徳はありませんよ。(笑い)
 任用試験のほうは、これはとうぜんこのとおりにいたします。いくらでも勉強する期間もあるし、またとうぜん、最初が大事でありますから、しっかり勉強していただきたい。助師以上になりますと、幹部の人がほとんどでありますから、その点も多少、考慮するという意味で申し上げるわけであります。
 助師昇格の場合の大白蓮華は「九月、十月、十一月の巻頭言、その他」になっておりますが「その他」はとります。三か月にわたる巻頭言だけにいたします。それは私が出題する範囲でありますから。また、助師昇格の第四番目の「方便品寿量品講義」がございますが、これは「寿量品編」だけにしたいと思います。
 それから講師の昇格、このほうは「大白蓮華九月、十月、十一月の巻頭言および御義口伝講義」になっておりますが、「十一月号の御義口伝講義」に要約いたします。九月、十月、十一月号の巻頭言および御義口伝講義のうち、巻頭言ははずして「十一月の御義口伝講義」から出題することにいたします。
 それから助教授ならびに助教授補の昇格、それは大白蓮華ぜんぶになっておりますが、それはたいへんです。それで十月号の教学部長との対談の「教学からみた仏法民主主義」がございます。その中からと、十一月号の御義口伝講義の中から出題したい。だいたいおわかりでしょうか。では、そのようにいたしますから、どうしっかりがんばってください。(拍手)
3  なお、昨日の教授会におきまして決定したことは、教授ならびに教授補の試験は今回はしない。そして、十二月の中旬に、教学部長会を開きまして、仏教哲学大辞典編さんの功労者の教授補ならびに各教学部における後輩に対する、真剣に戦ってきた、努力してきた教授補等の中から、何人か教授を推薦決定したい。このように決まりましたもので、ご了承願いたいと思います。(拍手)教学の点については以上であります。
 つぎに、どうかひじょうに不景気の時代であります。先月あたりですか、一千万円以上の会社で、倒産したのが三百数十件と聞きまして、たいへんな不景気な世の中であると心配しております。どうか信心強盛に、商売、事業に取っ組んでいただきたい。
 そして、ゆうゆうとこの苦難を乗りきって勝利を博していただきたい。世の中は、けっして商売、事業は、なまやさしいものではありません。きびしいものです。
 仏法もきびしい。そのきびしい仏法を根底にして、皆さん方が生活闘争に、ぜんぶ勝ち抜いていただきたいことを、心から念願しております。
 また、長い長い王仏冥合実現への旅路であります。からだを大事にして、全員、長生きして、この人生をエンジョイ(楽しむ)しつつ、楽しい、ゆうゆうたる前進を、また開始していっていただきたい。このことを申し上げましてあいさつといたします。(拍手)また、十月の幹部会の時におたがい元気いっぱいの姿で、一歩成長した姿で、お目にかかろうではありませんか。

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