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広布へ無限の前進 東京第一本部幹部会

1963.6.3 「会長講演集」第9巻

前後
1  たいへんにしばらくでございました。ひじょうに元気なお姿を拝見しまして、私もうれしい気持ちでいっぱいであります。
 しかし、よく原島先生とも話すのですが、私が行った会場は、ひじょうに元気な場合があるのですが、私が行ったときは、かならず元気をつけさせてみせますから、元気がなくてもいいというのです。私がいないところで元気いっぱいな幹部が、私はたよれるし、そういう幹部になっていただきたいというお願いをしておきます。
 原島先生は、最近えらく元気なのです。どうも考えてみますと、私の青年の若さが、みんな先生に取られたらしいのです。先生の年配の生命状態が私のほうへきて私がふけてしまい、先生が若くなってしまった。
 ひじょうに元気いっぱいで、他の本部長、すなわち副理事長さん方も「原島先生が第一本部の本部長になった。挑戦しようではないか。理事長は少しぐらいでは驚かない大将軍であるし、今度こそ少し理事長をとっちめてあげようではないか」と、他の副理事長たちにはこういう魂胆があるのです。これは怨嫉ではありません。
 いい意味の「戦闘」という場合には位はいっさいないのです。
 私はその気持ちはひじょうにうれしい。しかし、私は折伏の成果ということはなんら考えていないのです。皆さん方、幹部ひとりひとりが、現に信心強盛になって、大功徳を受け、生活もらくになり、元気いっぱいに後輩の人々のめんどうをみてくださり、諸法実相、そのような元気な幹部になっている姿を見せてくだされば、私は最高の満足なのであります。
2  ある評論家が、創価学会の折伏の前進の姿を怨嫉して「もう創価学会は二百万世帯になったならば天井打ちだ。絶対にそれ以上発展するわけがない」と断言した、オンボロ評論家がおります。また、ある有名な評論家は「創価学会は三百万世帯にはなるかもしれないけれども、それ以上には絶対になるわけがない」このように断言した、そういうバカな評論家もおります。
 日蓮大聖人様の大仏法が、犬の遠ぼえのごとく、遠くのほうで虫メガネで見ているような、そんないくじのない評論家に、なんで創価学会の本質がわかりますか。
 太陽がまさにこうこうとのぼっているような状態が創価学会の前進の姿であるし、大河が大海に向かってぐんぐん流れている姿であるし、燎原の火が燃え広がって止めどもなく広がっていく姿が、これが広宣流布への御仏智の前進の姿でありますゆえに、絶対に、今後も創価学会は、何倍も何倍も前進することだけは断言しておきます。
 ただ皆さん方は、どうか創価学会を守るということだけに対しては「大慈大悲」と申されておられたその精神をたもっていただきたいのであります。また「ただ南無妙法蓮華経」一一根本は大御本尊様です。なんでも大御本尊様に南無妙法蓮華経を唱えきる、これが根本問題であります。
 これと、そしてまた創価学会がなければ本山は守れません。創価学会がなければ広宣流布はできません。日本民衆の救済はできませんし、日蓮大聖人様のおことばは虚妄になってしまいます。したがって、創価学会を守ることは、大御本尊様を守ることであり、全民衆を救うことにつうずるという大精神と襟度とをもって、学会を守っていただきたいのであります。
3  それで過去二十年以上も信心してきた模範の大信者、創価学会の幹部の人は原島先生であります。太平洋戦争中においては、全幹部が弾圧を受け、牢獄へはいっているなかで、教員であったがゆえに牢にははいらなかったけれども、座談会場においては刑事と戦い、牧口先生、戸田先生がおられない創価学会を敢然と守ろうと決意した「創価学会の長男」と私はいっておりますけれども、そういう原島先生であります。
 また戸田先生出獄以来、学会再建にあたっても、一兵卒として、地道ではあったけれども、キチッと戸田先生を守り、後輩のめんどうをみて今日までいたり、また未熟な私を守ってくださっておりすけれども、お子さんはみんな大学生になったり、いいお子さんばかりで春らんまんのような大功徳の生活をしていることをまのあたり私は見ております。
 水の信心、変わらない信心、年々にだんだんだんだん力を発揮して、大勢の人に「あれがほんとうの学会精神か、学会の模範かということを、事実のうえに示している信心です。どうか壮年の皆さん方は、原島先生を創価学会幹部の模範とし、手本として見習って、十年、二十年、忍耐強い信心をしきって、創価学会をになっていっていただきたいのであります。
4  最後に、私はご存知のように、さきほどからも「会長」とか「先生」といわれて、ほんとうに私は穴があったらはいりたい気持ちです。尊大ぶることもできませんし、その必要もないし、偉いと思ってもおりませんし、皆さん方の代表として会長になっていることに対して、ほんとうに私は申し訳ない気持ちであります。
 だが、ひとたび会長になったからには「恩師の教えを実践しきってまっとうしたい。なんとか広宣流布を実現したい」この念願でいっぱいであり、私は私なりに一生懸命やっております。
 だからといって堅苦しい行き方はできませんし、そういう形式ぶったことは、絶対今後もしていきませんし、いままでもしません。ありのままに、広宣流布をめざして、ゆうゆうと楽しく、そしてまた根本問題については毅然たる態度で指揮をとらせていただきますから、未熟な私を、皆さん方全員の幹部の方々が、とくに縁の深い第一本部の幹部の方々が、他の幹部の方々よりも百倍、千倍も強く守っていただきたいことをお願いして私のあいさつとします。

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