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日蓮大聖人・池田大作

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一、なぜ人間革命か  

「21世紀への警鐘」アウレリオ・ペッチェイ(池田大作全集第4巻)

前後
10  法華経では、この本来もっている仏性を顕す法を妙法蓮華経として明かすとともに、この妙法を実践し弘める主役として無数の菩薩が説かれ、その菩薩の中心者として四菩薩の名が示されています。しかし、この四菩薩は、具体的人物として存在するというより、仏性が顕現したときに備わる生命的特質の一表現であると日蓮大聖人は教えられています。
 四人の菩薩の名とは、一人は上行菩薩といって、すぐれた行いという意味をもっています。一人は、無辺行菩薩といって、自由自在で行き詰まりがないという意味をもっています。次の一人は浄行菩薩といって、何ものにも汚されない清浄さという意味です。最後の一人は安立行菩薩といって、何ものにも崩されない安定性を意味しているのです。
 妙法蓮華経を実践し仏性を顕したとき、この四菩薩によって象徴される生命的特徴が現実化され、その人生は、揺るぎない人間主義に貫かれるようになるというのが、法華経の教える原理なのです。私たちが提唱し、また自ら実践目標としている「人間革命」とは、この仏教の教えを精髄としたものなのです。

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