Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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米デラウェア大学教授 ノートン博士 勇気があれば人助けができる

随筆 世界交友録Ⅱ(後半)(池田大作全集第123巻)

前後
8  「どんな劣等生でも必ず優等生に」
 それは、「将来、幸福になる」だけでなく、「今、学ぶ幸福を満喫させる」ための教育技術であった。いわば練達の「教育道」である。
 私の恩師戸田先生が牧口先生と邂逅したときに言った「私は、どんな劣等生でも必ず優等生にしてみせます」という言葉に、すでに創価教育の真髄があったと言えまいか。
 それは、「劣等生なんて、後からつくられたものだ。考える基本をしっかり教えれば、だれでも優等生になるのだ」という確信であった。
 人間の可能性への不屈の信頼であった。
 「桜梅桃李」と対極にある「画一主義」「序列主義」「切り捨て主義」への怒りの炎であった。
 ノートン博士は言われていた。
 「世界で一番ひどい言葉。それは『いつか、この知識が必要になるから』と言って、子どもの関心を引き出すこともなく、押しつけることです。食欲もないのに口に詰めこまれるの
 は悲劇です。学ぶ喜びを与えるべきです。『初めて歩けた日』のあの顔の輝きを失わせてはならないのです」
 そのための挑戦を、博士は創価の運動に見いだされたのである。
 訪問した創価学園でも「生徒一人一人の目が輝いていて感動した」と言っておられた。
 「創価(価値創造)という名前が私は大好きです。学会との出あいは、私の最高の誇りです」
 博士は死の床にあっても、贈られた創価大学のバッジを最期まで胸から離されなかった。

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