Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界最古のポローニャ大学総長 ロベルシ=モナコ博士

随筆 世界交友録Ⅰ Ⅱ(前半)(池田大作全集第122巻)

前後
5  学歴社会といわれる今、大学教育は、いずこに向かおうとするのだろうか。
 もしも、知識のみあって魂なく、権威・権力に盲従する「才知ある動物」を生むだけであれば、何のための大学か。何のための学問か。
 総長は叫ばれた「大学は断じて『野蛮な専門家』を生むところであってはなりません」
 宿舎の近くに、ボローニァ市の中心、ネットゥーノ広場があった。
 その一角には、ファシズムに抵抗して倒れたレジスタンスの青年、学生が一人一人、顕彰されていた。
 自由を守り抜く──ルネサンスの青年と現代の青年を結ぶ清冽な「精神の水脈」を、私は見た気がした。
 (一九九四年十月二日 「聖教新聞」掲載)

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